『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』
THE CHRONICLES OF NARNIA: THE VOYAGE OF THE DAWN TREADER
2010年イギリス、112分
マイケル・アプテッド 監督
ジョージー・ヘンリー 主演
概要
C・S・ルイスの児童文学を映画化したファンタジー・アドベンチャー、『ナルニア国物語』シリーズの第3章。親せきの家に預けられたペべンシー兄妹が帆船の絵の中に吸い込まれ、再びナルニア国へと冒険に出る。『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』のマイケル・アプテッドが監督を務め、前作に登場したカスピアン王子役のベン・バーンズが続投。魔法使いやクリーチャーたちと遭遇しながら、運命に立ち向かう兄妹の成長劇が見もの。(Yahoo!映画)
はじめに
ナルニア国物語(前2作)は美しい映画だった。絵本のような世界と言うのかな・・・おとぎ話がそのまま映画になったような、幻想と現実の美しい調和がそこにはあった。
感想
今作は3Dで、さらに監督まで代わっている。結論から言うと、ぼくは(どういう事情かは知らないけど)この監督交代は失敗だったように思う。迫力は3割増、だけど幻想は半減って感じかな。今回の主役、ルーシーとエドムンドは(もともと)非常に絵になるし、美しい場面はある。3Dの使い方だって悪くはないし、物語のテンポもそれなりに良い。だけど、肝心の世界観が透徹されていない。従来のナルニア国物語を貫いていた「幻想という一条の糸」が細くなってしまったせいか、個々の場面がバラバラのままで、全体がひとつの作品として美しく織り上げられていない。なんだか、ミキサーで適当に作ったミックス・ジュースを飲んでいるような気分になってしまうのだ。画竜点睛を欠くと言うのかな・・・もう一歩って感じの映画。好きなシリーズだっただけに、それがとても残念。(ただ・・・終わり方はとても美しい。)
☆☆☆☆(4.0)
3D字幕版