前日の続き・・・
続いては戦略的な側面から見ていきましょう。
良く目にするのは「Jリーグが草刈り場になってしまう」という意見です。
果たして、この意見は的を得たものでしょうか。
正直に言って、一日二日の違約金を請求することが、
Jリーグを保護することに繋がるとはとても思えませんが、
そういう些細な点は、ここでは脇に置いておきましょう。
欧州では、若く才能のある選手は長期の複数年契約を結ぶことが一般的です。
また、才能のある選手は違約金もそれだけ高く設定されます。
その選手が移籍する際には違約金という形で元クラブを潤すというわけです。
一方、Jリーグには選手に関する独自のシステムがあって、
計450分以上出場していない選手はC契約(年棒上限480万円)になります。
もちろん、このシステムは、Jリーグの各クラブの経営を膨張させないことや、
各クラブの戦力均衡(財力に任せて新人選手を集められない)などについて、
非常に有効に機能しており、このシステム自体、僕は評価しています。
ところが、このため日本人の若手選手の年棒は総じて「安い」傾向にあり、
これが、ドイツを中心とした各クラブから目を付けられる要因になったのです。
これまでのところ、Jリーグの各クラブは、
自分たちの選手が海外のターゲットになることを想定していませんでした。
(移籍したい場合は、選手本人が何とか売り込んで買ってもらう感じだった)
つまり、選手を「売る」ということをあまり考えていなかったと言えるでしょう。
そのために、Jリーグの各チームは人事予算を抑える傾向が強く、
若手選手と長期の契約を結ぶのも一般的ではありませんでした。
唯一、鹿島だけは(柴崎選手と異例の5年契約を結んだように)別でした。
彼らは、内田選手が移籍した時もしっかりと違約金を手に入れています。
さて、それでは他のクラブも(鹿島を見習って)才能ある若手選手と
長期の複数年契約を結ぶべきだという結論に落ち着くでしょうか。
ぼくは、そう単純な話ではないと思っています。
え~・・・続きは、また次回に持ち越します<(__)>