二十世紀肖像 東京都写真美術館 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
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展示室を入ってすぐのところに、題不詳の女性像がある。
 
毛糸のような暖かそうな素材の帽子と、
 
同じような素材の服を着た彼女の顔だけが、
 
鮮明に浮かび上がっていて、周囲はボカされている。
 
しかし、無名に帰せられるこの人物を、
 
僕はどこかで見たような気がする。
 
この既視感は何だろう。
 

そう考えると、
 
誰もかれもが誰かに似ている。
 
そして似ていない。
 
類型としての、
 
個人としての、
 
肖像。
 
 
初めて見た次の瞬間には、
 
もう「知っている顔」になってしまう。
 
類型の中に取り込まれる個人。
 
 
従って、(写真家たちは)必然的な傾向として、
 
類型にとりこまれない人物像を写し出そうとする。
 
レンズの中で形態が崩れる人間。
 
人でないものを人のように見せる写真。
 
認識をズラそうとする写真家たち。
 
 
それは、僕らがどれだけのものを、
 
人として認識するかということに関わってくる。
 
僕らが、どんな形態に命を与えるのかということにも。