茶々の話 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
「茶々」の話


小学校4年か5年の夏休み。

いつものように、静岡の祖父母の家に行った。
 

出会いは覚えていない。

気が付くと、庭に一匹の子猫が訪ねてくるようになった。
 
生まれて間もないような小さな子猫だった。
 
 
「(住み着くから)エサをあげちゃいけない」
 
と祖母が言っていたような記憶があるけど

実際、エサをあげたかどうかは覚えていない。
 
いずれにせよ、その子猫は、すぐに僕らになついた。

歩いて出掛けると僕らの後をトコトコついてきた。

僕らは彼(男の子だった)に茶々と名付けた。

茶色のキレイな子猫だった。


それから3日くらいして僕らは家に帰った。

その頃には、茶々はもう(祖父母の家を)住処に決めたようだった。

連れて帰ると主張した気もするけど、どうだったろう。

茶々は祖父母の家に住むんだと思っていた気がする。
 
 
祖母が猫をキライだと分かっていたけど、
 
茶々が住みついてしまったら諦めると安心してたのかな・・・
 
 
それとも、あんなに可愛い生き物を本当にキライな筈がないと
 
心のどこかで油断していたのかも知れない・・・
 
 
家に帰ったのち、(当時大学生くらいだった)従兄弟が、

茶々をタクシーで市街地の公園に置いてきたという話を聞いた。

「死んじゃわない?」

僕の質問に父は

「大丈夫だよ」

と無責任に答えた。
 
 
連れ帰しに行きたかったけど、

そこまで行く手段も決意も僕には欠けていた。
 

あの頃、大人の言うことは全て正しいんだと思っていた気がする。
 
 
もっと強く家に連れて帰ると主張すべきだったのかな・・・
 

今でも分からない。
 
あの時、僕がどうすべきだったか・・・


いずれにせよ、連れて帰っていたら(のちに)あの子に出会うこともなかった。
 
 
でも、あれだな・・・やっぱりミルクはあげていた気がするな・・・
 
結局、僕の無責任さが招いた結末だったのかな・・・
 
(僕が守ってあげるべきだったんだよね・・・)