Paul Klee
(1879-1940)
≪The Light and more besides≫
1931

95.9 x 98 cm
Watercolor, Pen and Pencil on Oil Varnish Primer on Canvas
Pinakothek der Moderne, Munich
ひとくちに抽象画と言っても色々ある。
僕は、キュビスムやダダの作家が描くような、
(どちらかと云えば)理論が先行するような抽象画は苦手だ。
その一方で、カンディンスキーが描くような幻想的なもの、
そして、純粋に色や線が美しいと思える抽象画は好きだ。
パウル・クレー。
クレーは生涯のそれぞれの時期に、
全く異なるスタイルで絵を描いたけど、
今回の旅行で一つ気付いたことがある。
(前から好きだったけど)
僕はクレーの絵がかなり好きみたいだ。
『The Light and more besides』
一見、タイルのように見えるけど、
同じパターンが一つとしてない。
すべてが違う。
波打ち寄せる海岸。
降り注ぐ太陽。
まだ全てが蒙昧だった頃、
僕らの宇宙の始まりの時。
ありとあらゆる形の原形。
まるで、原始の風景を見ているようで、
次から次へとイメージが呼び起こされる。
形が語りかける。
遺伝子に語りかける。
150億年の時を越えて。
