エルスハイマー
Adam Elsheimer
《The Flight into Egypt》 1609
《The Flight into Egypt》 1609

Oil on Copper, 31 × 41 cm
Munich, Alte Pinkothek
Munich, Alte Pinkothek
画家特集第34回は
アダム・エルスハイマー(Adam Elsheimer 1578-1610)
バロック期ドイツの画家です。
フランクフルトで生を受けた彼は
20歳の時にイタリアへ渡り、
当初はヴェネツィア派の光り輝く色彩の、
ローマに移り住んでからは、
カラヴァッジオの明暗法などに影響を受けました。
32歳で病死したエルスハイマー、
ローマで活動した期間は10年にも満たないものでしたが、
明暗法などで独自の道を歩んだ彼の様式は
ルーベンスやクロード・ロラン、レンブラントに影響を与えました。
特に1つ年上のルーベンスとは直接親交を結んでおり、
エルスハイマーの死去に際して、
「すべての画家にとっての損失だ」
とルーベンスは述べています。
上に掲載した《エジプトへの逃避》は
この絵は天の川を星の集まりとして描いた初めての絵、
そして、月面を詳細に描いた初めての絵だと言われています。
結果として彼の最後の作品となったものですが、
メランコリック(憂鬱性)であった彼、
どんな想いでこの絵を描いたのでしょうか。
《Aurora》

Oil on Copper, 17 × 22.5 cm
Brunswick, Herzog Anton Ulrich-Museum
《Tobias and the Angel》

Oil on Copper, 12.4 × 19.2 cm
Frankfurt, Historisches Museum