
(時間的にも空間的にも撮影者が)
視点を限定するという一点において、
写真は極めて主観的である。
機械的に描写するという一点において、
写真は極めて客観的である。
写真には感情的な性質は付与されえない。
かくて(現実世界の何処にもない)
2次元の現前性が獲得されるのだ。
しかし・・・
意図的にブレさせた写真や色を動かした写真。
さらに加工した写真やコラージュした写真。
いつしか客観性のベールは剥がされた。
写真には時間の概念がない。
写真には光以外の感覚がない。
写真の客観性は剥奪されていく。
現実世界の何処にもない2次元の現前性。
それは、写真の中にしか存在しない。
「真」を写すものが写真ならば、
写真の中に真実は存在しないのだ。
主観と客観はどうしたって分離できない。
この世界に純粋な主観も純粋な客観も存在しないが、
(主観的/客観的であることを)
我々は相対的に選択することが出来る。