ハムレット・・・ハムレット・・・
「隊長!何を探してるでありますか?」
ん?・・・ハムレットの本を・・・
「何故、ハムレットを探してるのですか?」
あのね・・・教室でハムレットのお芝居を見たのだけれど
「おお!・・・それは広~い教室ですな!」
いやいや・・・DVDなんだけどね。
それで、レポートを書かなければいけないんだけど。
「書けばいいじゃないですか!」
それが・・・そのあと容疑者χを見に行ったから・・・
台詞が全部、トンじゃった・・・
「ノートに取らなかったんですか?」
いやその・・・書く時間はくれたんだけど・・・
「だけど?」
皆、一生懸命書いてたけど・・・
「けど?」
すごいな~って・・・
「書かなかったんかい!」
いや・・・皆、スゴイ勢いだったから・・・
書くフリだけしてたの。
「で、ハムレットの原作を探している訳ですか。」
そう・・・
「ふ~む・・・仕方ない、オレも手伝いましょう!」
ホント?ありがとう♪
「で、この本の山はなんですか?」
本棚に入りきらない本を机の下にしまっていて、
探すために全部出してみたら、こんなことに・・・
「では、ここから探しましょう!」
・・・
「隊長!」
ん?・・・あった?
「昭和史を発掘しました!」
いや・・・昭和史はいいから・・・ハムレットを・・・
「隊長!隊長!」
見つかった?
「ガニメデの優しい巨人を発見しました!」
いや・・・それもいいから!
・・・・・・
「ふむふむ・・・」
・・・なに読んでるの?
「鐘がおれを呼んでいる。聴くのではないぞ・・・」
・・・マクベスだね。
「すいませんマクベス隊長!つい読み耽ってました」
・・・やっぱり・・・
・・・・・・
「あ!隊長!マクベス隊長!」
・・・マクベスじゃないんだけど・・・何?
「昭和史を発掘しました!」
だからなんで昭和史を発掘するの!?
「だって・・・昭和は大事だし・・・」
そうそう・・・周りは皆平成生まれなのに、
ボクだけ昭和生まれ・・・って、何言わせるんだ!
「何言ってるんですか?」
いや、失敬。つい取り乱してしまった・・・
「そうだ!オレ、台詞知ってますよ!」
ホントに!?
「ふっふっふ・・・
おお!ハムレット・・・あなたはどうしてハムレットなの」
・・・それは・・・違う・・・
「じゃあこれは?・・・ハムレット!お前もか」
・・・それも・・・
「そうだ!インターネットで調べてみたら?」
英語版しかないんだよね。
「・・・ピコピコーンと♪」
・・・聞いてないし。
「マイパルス!アズユアーズ・・・
フォーギブミー!ディスマイバーチュー・・・
う~ん!かっこいい♪」
たしかにカッコイイんだけどね・・・
見たのは翻訳版だから・・・
「シェークスピアは英語版でないと!」
いや・・・それに関しては・・・何も言えない・・・
「やけに慎重ですね・・・で、どうするんですか?」
・・・セリフを聞かせる劇じゃなかったって書こうかな?
「シェークスピアなのに!?」
・・・だって、覚えてるのは・・・善意の衣を美しく云々とか
・・・血を涙に変えて云々とか・・・
「そうだ!訳してみましょう!・・・おおハムレット!
お前は私の心を2つに引き裂いてしまった・・・
臆病で冷酷なマクベス隊長と天使のようなオレとに」
・・・途中から変わってるよね・・・
「ああ!なんて無力なんだ!」
・・・やっぱり・・・セリフには触れないでおこうかな。
・・・迷うな・・・どうしたらいいんだろう?
「生きるべきか死ぬべきか・・ですね・・・」
・・・それ!