水の帰る場所 花々はパラパラと凍って散った 水の底から眺めるように 雲は空に浮いていた 琥珀色に暮れゆく夕闇に 雨は止み 青天は橋の彼方に呑み込まれていった 歩く影は光と共に消え 清澄な音だけが世界に融けていた 僕は唯そこにいて 溢れる水の帰る場所を探していた。