
今日の世界は、なぜか常より少し美しい。
涼しいような寒いような空気の中で、
白い月が際やかに頭上に見えていた。
この濁り無き世界で、
僕らの仲間は、あの地まで辿り着いた
あれから僕らの星では、色々なことがあった
いいことも悪いことも、誰にとってか
誰のためでもなく
多くの生命が生まれ、多くの生命が死んでいった
多くの雲が生まれ、多くの雲が消えていった
この透明な透明な世界の片隅で
果てしなく遠いような、色を無くした月の下
上層の雲と、下層の雲の色を見分けられない
僕の感傷とは関係なく、世界は美しかった。