未完成な透明 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

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過ぎ去る季節に傷つくだけだったあの頃、

それは今だってたいして変わっていなくて・・・

怖くて怖くて瞑った眼から涙が流れ落ちる。

透明だった涙には、薄い赤が混ざった。


行く先は崖だと知っていても、

立ち止まっても、後ろを振り返っても

来た道を戻ることは出来ない。


空も空気も、音も透明だった。

何故かは、分からなくても、

何も、怖くはなかった。


砕ける硝子、透明で美しかった。

砕けることすら、怖くはなかった。

砕けたことすら、美しかった。


唯々透明な空に憧れて、

只々空を眺めてた。

流れる涙も雲も透明だった。


遠い遠い太陽、

透明に輝いていた。

オレンジに染まった空の、

遠く遠くに輝いていた。


白い白い雨のカーテン。

霧の向こうに何があるのか、

疑いもしなかった。


高い高いビルの上から見た、

街の光も、シルエットも、

透明だった。

光が全て透明だった。


冷たい空気が肌に触れて、

天高く星が瞬いていた。

色とりどりの星、

全てが透明だった。


青い月に照らされた世界、

透明な透明な世界。

キレイな空に散っていった。


透明な風が吹いて、

私は、

1人流されていく。

川を下って、

永遠が終わる場所へ。

キレイだった世界へ。


千年の時を駆けた、

星の光よ。

私は、

私の世界を、

赤く赤く

染めようと思う。


翼を失った身体が、

光より速く、

駆けられぬのなら。

この胸に突き刺さる、

時計の針を、

抜きとれぬのなら。


私は、

私の世界を、

朱に染めよう。

永遠が終わる場所へ、

私の命を刻もう。