
彼は彼の星に帰る手段を失ってから、
数百年・・・いや数十年かも知れないが、
ずっとずっと頭上に見える彼の星を眺めていた。
彼の愛した青い星の暗い部分から、
光が失われてから既に数え切れない程の時間が経った。
その光が失われていった時、永遠とも思える時間の中で、
彼はどうすることも出来ずに、
ひとつひとつ消えていく光を只々眺めていた。。
彼の日課は手動のラジオから聞こえるノイズの中に
混じる一定の周期を持った電子音を聞くことだった。
ゆっくりゆっくり回転していく頭上の星の中で、
それが聞こえる場所は決まっていた。
それは青い青い星の大部分を占める青の中でも
もっとも濃い青を見せている部分だった。