出会いの朝。
「僕はダメな人間です。
高校を卒業すると、
フラリと放浪の旅に出てしまったのですから。
肉体労働をしながら、日本全国を歩きました。
僕は、働いてはSLを見にいきました。
急カーブをあえぎあえぎ登ってくる機関車に
なんだか自分の姿をみるようで、
毎日がとても楽しかったことを今でも覚えています。
放浪が終わって、僕はまたがむしゃらに働きました。
そんなある時、富士に出会ったのです。
あっ。
僕は一瞬のうちに富士に抱かれてしまったのです。
息がつまるほどの強さでした。
いま考えると、
富士山は気まぐれにそうしたのかもしれません。
でも、僕は、
その日から富士のぬくもりが忘れられなくなってしまったのです。
おかしいですか。」
今日、お取り置きの大山行男さんの写真集を購入しました![]()
たっくさんある文章の中で、
一番、キュンときた「出会いの朝」というものを書き込んでみました。
この文章を最初に読んだときに思わず、
「おかしくなんかありませんよ。」
なんて、話しかけてしまいました。
あと、もう一つ。
富士時間。
「僕に自由はありません。
僕の毎日は富士山によって決まります。
今日はおいしい料理を作ったから、
食べれるかと思うと、そうはいきません。
あなたが突然、僕を呼ぶからです。
風呂なんか、とんでもない。
なるべくあなたに見えないように、
昼間に入ろうと思って裸になった瞬間に、
呼ばれることだってあるのですから。
洗濯も、掃除も、本を読むことだって、
自分の自由にはなりません。
もちろん、朝だって叩きおこされます。
僕のからだは、あなたの思うままなのです。
そうなって15年。
でも、僕は幸せです。
あなたによって、生かされているから。」
きゅん。
あたしは、大山さんほどに富士山を感じれて
この土地に生きているのかはわかりません。
それでもあたしも、富士山に気まぐれに誘われて
その気になってお引越しをした気はします。
どうして、この土地にいるのか。
それは、富士山がいるからなのです。
いろいろきっかけはあったけれど
最後に残るシンプルな答えは、それにつきます。
恋をしていきること。
富士山に恋をする。
神さまに恋をする。
いとしい男性に恋をする。
恋心の感度をあげてゆきたいものです![]()