気にはなっていた懐かしの赤道儀
カートン光学 スーパーノバ赤道儀の復活の物語
カートン光学との付き合い
小学生の頃、マラソン大会で上位に入れたら双眼鏡を買って、とせがみ
見事、3位か1位で30㎜×8の典型的な双眼鏡を手に入れた(多分中古で3,000円?)
こんなに遠くが近くに見えることに感動
いつもケースにいれて行動の友に(友達は不思議がっていたが)
(後にどうしても原理が知りたくて、1年で分解してバラバラに、レンズやプリズムの実験材料化)
次は30倍ズーム式単眼鏡(多分新品で3,000円)
(これも、1年で分解してバラバラに、別の望遠鏡に変化)
そして、どうしても土星を見たくて欲しくなった
街の眼鏡屋さんの店頭に展示されていた憧れの望遠鏡
屈折は双眼鏡とズーム単眼鏡で満足したので
学校の図書館の天文図鑑に迫力ある天文台で信者になった
76mm反射経緯台、MH9mm、H20mmアイピース付き(展示品39,800円)
これが天体沼にはいるきっかけかも
ただ、なんとも残念なことに、土星の輪の消失期1979年と重なった
どんなに拡大しても薄い縞は見えても輪が見えない
望遠鏡が壊れたかとも思ってしまった
木星や月はよく見えるのに・・・勉強不足でした
ということで、やっぱり分解したり組み立てたり、景色を見たり、三脚を改良したりして遊んでいた
球面の反射鏡でF10、この望遠鏡があったからこそ今の仕事や趣味に繋がっている
お父さん、お母さんありがとう
スーパーノバ赤道儀との出会い
ところで、オークションでマークXの色に似たブルーの赤道儀が目に入った
あのCSTシリーズのスーバーノバ赤道儀ではないか
ポチってしまった
両軸の歯数180枚、分離式、堅牢な外観、フレキハンドル、箱(落札19,000円)
手にした最初の感触は
これまで手にしては手放した赤道儀
ネットリ系
タカハシ EM-100、P-2
五島光学 Mark-X、ポータブル赤道儀
ミザール AR-1、SP
スムース系
ビクセン GP、GPD、SPDX
ミード フォーク式
自動系
タカハシ EM-200
ビクセン SXD、SXW、SX
ノバ赤道儀は回転は今はやりの自動導入機とは違い、ネットリ系、高橋機EM-100や五島機Mark-Xと似ている
ただ、モーター駆動に慣れてしまった自分としては、どうしても高倍率での
追いかけが苦痛になってきた年頃
自動化に挑んでみた
購入時
モーターの選択
市販で汎用性があるといえば、ビクセン MTー1、MTー2
MTー1はパルスモーターで歯数144枚用
MTー2はエンコーダー付きのDCモーターでスカイセンサー2000用
(でっぱりは邪魔なのですべて削り取った)
ギア比の選択
ノバ赤道儀は古いせいか、とても回転トルクが大きい
(オーバーホールしてもよかったが、ネットリを維持したいためそのまま使用)
1:1のノーマルではモーターが鳴き脱調するのは目に見えている
少なくともトルクアップは1.2倍から2倍は欲しい
さらに困ったことに軸径が7.5mmで既成品のギア歯数が無い
昔ミザールのARー1赤道儀の軸径が7.5mmであることを思い出した
確か、MMDシャフトADで6mm径にし60枚の平ギア、モーター側は32枚で駆動させていたはず
しかし、オークションで出品してしまったことを思い出した
ダメ元でミザールさんに問合せると、たまたまシャフトと60枚の平ギアを格安でわけてくれた
Iさん、感謝です。もう一組はいつ再生産するか分からないとのこと
待っている間はもう一方の60枚/6mm径を7.5mm径拡大にチャレンジ
何とか偏心ギリギリでおさまったかも
(過去に穴拡大で偏心のトラウマに悩みながらも、今度は慎重にチャレンジ、1㎜径単位のリーマーで6→7mm→7.5mmドリル)
スペック決定
取り付け寸法の関係で、モーター側は40枚
赤道儀側 60枚、モジュール0.75
モーター側 40枚、モジュール0.75
減速比 1.5
軸間距離 36mm
写真は別用で、48枚、32枚
コントローラー側の設定
MTー1は歯数144枚用なので、ギア減速比1.5と歯数減速比1.25で1.875倍にモーターの回転数を上げなけれならない
さて、パルスモーターMTー1はギアボックスが1/120、 ステップ数48から計算してコントローラーを自作してもよいが
もう目も手先も歳をとってしまったのでオークションで探す
gardenさんがビクセン用2軸コントローラーを出品していた
早速、回転数の変更が可能か問い合わせるとファームウェアの書き換えでできると返答
ポチッと依頼
MTー2はスカイセンサー2000なので以前トルクアップで行った設定を使用
セットアップ設定で36パルス、を1.5の54に変更、144を180に変更
次は最も難易度が高いモーター取り付け治具の製作
制約条件として、MTモーターの軸位置はケース壁面から15mmに偏心しているので
赤道儀の取り付け面、平ギアの径、モーター平ギア径から計算すると
治具は5mm以内の厚さ、さらに微調整分を考慮すると3mm以内にしないとかみ合わない可能性がある
L字金物で強度があり、薄いものは鉄製かステンレス製となる
アルミは加工しやすいが強度が心配、ステンレスは加工が困難
ちょうどよいL字金物がホームセンターにあった
YAHATA 曲板黒 No.98 長さ80mm、幅50mm、高さ49mm
試行錯誤加工用で一組、最終取り付け用で1組購入
休日の合間で2週間かけて穴拡張、直線切
少し見栄えは悪いが、隠れる場所なのでOKとした
取り付け金具
加工前
加工後(左が試行錯誤版)
上が赤緯用、下が赤経用
取り付け
赤経軸周辺はこんな感じ
MT-1モーターの場合
MT-2モーターの場合
赤緯軸周辺はこんな感じ、取り付け前
完成形はこんな感じ
機能チェック
赤経軸は歯数180枚なので1回転あたりの時間は7分58秒
パルスモーター&コントローター特注品のMT-1モーターも
スカイセンサー2000&設定変更のMT-2モーターも
7分58秒で完璧
実践
150㎜F5の反射望遠鏡改造品7kg、プレート1kg
ウェイト4kg
対象 木星
MT-1追尾問題なし、MT-2の自動導入時に赤緯側のモーターが鳴くも追尾問題なし
1点改良のすべき箇所
赤緯軸の回転時に特定の位置で、赤経のクランプに接触することがわかった
これを防止するためには赤緯側モーターを赤経側から離すか
赤経クランプを小型化するか
安全カバーをどうするか
しばらく悩んでみるが、気を付けて駆動を続けることになるだろう
それにしても昔の赤道儀は重量感といい、操作感といい、見た目のバランスといい
持つ喜びを感じる














