三態変化
「身体は液体」のほかに、とても不思議だなと思っていた言葉があります。
それは、基本稽古の始めのところです。
「さらに緩みを身体の外に広げて、全身から水蒸気が立ち昇るように。
やがて、自己と周囲は渾然一体、混沌としたカオスの状態です。・・・」
というところです。
身体の外に緩みを広げる
謎の言葉です。
混沌としたカオス
けれど、とても好きなところです。稽古が始まる前にも気がつくとこの動作をしていました。 今もそれは、続いています。
落ち着きますし、稽古場が広く、静まっている感覚になります。
「自己と周囲は渾然一体」という言葉は西野流を習い始めの頃、あこがれでもありました。
周囲との競争で成り立っているような日常だったからです。
「壁を強くしないと、戦いに負ける」という中で、正反対の言葉だったからです。
だからこそ、バランスをとってくれるような、包み込むような言葉が必要だったのかもしれません。
今は、自己が姿を変え、気体となって周囲と一体となり、そして三元充足で
新しく生まれた個体の自己を喜んで見ているようです。(と感じます。)
「身体は液体」であり、「身体は気体」でもあるのですね。
続いて「浸潤で大気のエネルギーを浸透させていく」
新しく生まれた自分にエネルギーを浸透させるここの操作も大好きです。
それぞれの方が、捉え方は違うかもしれませんが、自分の中の水にまかせ、その形状
の変化の体験も、生涯に一度は、されるといいなと思います。
追伸 三態変化の固体状況。それは、普段の私です。
よーし!三態変化しますよ