身体知を生きる女性⑷

『左脳さん、右脳さん』P103~

左脳さんは強敵だ

 どんな逆襲かというと、あなたの弱点をピンポイントで攻撃してきます。

あなたが感情を揺すぶられ、反応せずにはいられないような、出来事が起こります。

左脳さんはあなたの弱点を心得ているんです。・・・

 

まずは、逆襲が起きていることに気づくこと。

左脳さんは、感情的な思考にあなたを乗せようとしますが、そのことに気づくことで対処が可能になります。・・

 

そして、苦しさがあれば、それをまとめておなかに投げ落とします。おなかには、本体さんの強い生命エネルギーがありますから、分解してくれます。

 

・・・いったん、お任せします。

 

ここで大切なのは、思考に巻き込まれないことです。直面している状況で何が正しいか、ではなく、思考に巻き込まれないこと、収めようともせず、確認しようともせず、議論にも乗らない。・・・

 

ここの、文章のかっこいいこと!

 

私たちが陥り易い感情的な思考の、出所と対処方法がわかります。

 

全くピンポイントできますね、逆襲は。見事に。

 

呼吸法に対しても、左脳さんの逆襲の対処法として、掲げられていますが、呼吸法そのものへの逆襲も考えられますね。

 

曰く、「あなたには無理。」 「お腹を意識することは、無理。」 「エネルギーを出すことは無理。」・・・

 

まだ、経験していないことは、左脳さんにとっては、こわいことなのかもしれません。

 

対気で、反応が表れるのは、タイムラグがあります。そのための身体作りが稽古であり、生々しい感覚を取り戻せる方法です。

 

呼吸法を続けることは、左脳偏重の自分を知ることが大事だなと思います。


ネドさんという、身体知を生きる女性を知ることができ、また呼吸メソッドの共通性を知ることができたことは、とても楽しいことです。

 

西野先生は、左脳偏重の現代人が必要とし、緻密で深い、けれども誰でもが無理なく楽しく取り組める呼吸法を編み出してくれたのだなとあらためて思いました。