時間が過ぎていってもフラッシュバックは減らない。
困ったものだ。
フラッシュバックには何パターンかある。
ほとんどが入院中の出来事。
夜中でも、日中でも、お構いなしに私の頭の中を埋め尽くす。
身体が拘束され、体が思うように動かせずに暴れている。
気管挿管中で、体の中に管が当たって痛い。
動悸、息苦しさ、汗。
体が痛い。
時々は自分の叫び声で我に返る。
フラッシュバックと現実の境目が曖昧。
看護師、看護助手、栄養士の言動でショックを受ける。
恐怖を感じる。
不快にさせたらどうしよう。
殺されるかもしれない。
部分的に精神科の先生に話したことがある。
先生『本当は医師が一番悪いんだけどね。
不信がそっちに向いちゃったのね』
私『痛くて痛くて、何度も伝えたけど、聞いてもらえなかったんです。
救命措置が必要って言われた時、ほらねって思ったんです』
先生『藤井さんは、他の人よりも痛みに強いのかもしれない。
だから気が付いてもらえなかったのかな。
看護師さんたちは、手術がうまくいかなかったなんて誰も思っていないだろうから』
なるほど、そうか。
確かにそうだ。
聞いてもらえなかった、無視された、と思っていたが、仕方がなかったのかもしれない。
ひっかかりが、少し取れた気がする。
本当に感じていた不信感や恐怖を、あまり人に話してこなかった。
うまく伝えられる自信もないし、誤解されても困ると思っていたから。
大抵のことは、いつも飲み込んでいた。
話してみて、違う目線の意見を聞くと、なんとなく楽になれる気がしてきた。
フラッシュバックを具体的に絵日記みたいに書いてみようかな。
心が整理されるかもしれない。
それとも悪化してしまうのか。
何もしないよりはした方がまし、かな。
