東村山教室からのレッスン指導の帰りに、100円ショップに寄りました。

店内の少し遠くの方で、上の方の商品に背伸びをして、それを手に取った小学校3-4年生くらいの女の子がいたのですが、手にした商品と見比べるように更に上にある商品を見ていたので、届かないのかしらと思い近寄りました。

「鳥の餌を買われるのですか?こちらにもう一つありますね。」と、もう1つの似たような商品を手に取ると、その女の子が「どっちがいいんだろう?」と大変真剣なお顔で2つの餌を見ているので

「何の鳥に食べさせるのですか?」

と聞くと

「茶色いよく見る鳥のヒナが巣から落ちちゃって、そのヒナにあげたいんです!」

少し慌てている感じで、でもとてもキラキラした瞳で凛として答えられました。

「そうですか。似ているようだけど何が違うのかしらね?…そちらの餌は殻付き、

こちらの餌は殻なしと書いてありますね。」と私が述べる途中で閃いたように彼女の目がさらに大きくなり輝きました。

「こっちですね!!」

そう言うと、彼女は手にしていた殻付きの餌を元に戻し、『殻なし』と書かれた餌の袋をしっかり両手に持って

「どうもありがとうございました!!」と、深々と丁寧に頭を90度に垂れて私にお礼を言ってくれました。

一目散にレジに向かう彼女の後ろ姿は、『茶色いよく見る鳥のヒナ』の命を救う小さな勇者に見えました。

こんなに小さな女の子が、ヒナに与える餌は『殻なし』の方がいいに違いないと、瞬時に正しく判断できたことに驚くと共に、誰かを助けたいという美しい心には、きっと神様が叡智を授けられ 応援してくださるのでしょうと確信的に思いつつ、微笑ましい気持ちで家路に着きました。

すずらんの花言葉…純粋