レッスン後、クリニックへ行く。
今は良い時代で、ネット予約ができるため、近いお時間になると電話でお知らせが来るため、近くのカフェで順番待ちをする。
私は禁煙と、できるのなら個室が大好き。
その理由の1つは、聴こえてくる会話にある。

今日のカフェは、クラシックが流れる静かなカフェ。カフェのお姉様が心を込めてゆっくり丁寧にコーヒーを入れてくださる素敵なカフェ。
時々、頭を休めるために立ち寄ることがある。
お子ちゃま味覚の私はミルクを全て入れて相変わらず白いコーヒーなのだか、それでもコーヒーの香りに癒されたい日がある。

美味しいパンをいただきながら、お茶していると、お隣の若い新米ママとお母様と思われる女性が、赤ちゃんの離乳食の話や、赤ちゃんのう◯ちの話をしていた。
私はお食事中だったけれど、新米ママが一生懸命育てていらっしゃるのだわと思い、微笑ましい思いでそのまま食事をした。
その後、その方々が帰られるともう一つ奥の席に綺麗なお召し物の女性たちが大きな声で、トイレの話をしていた。
「ヤバイ!マジ?〜〜なんすよー!」
…なんすよー???綺麗なお召し物の女性に似つかわしくない言葉をお話になる方々だなぁと思っていると、皆さんでどなたかのあまりよろしくない噂話とトイレ掃除の話をわりと大きめのお声で結構長い間されていた。
そのうち、ピアノ曲が流れる店内の音をかき消すように、他のお席から、大音量の携帯音が流れ出した。

私は、このお茶の癒しの時間を楽しみにお店に入ったので、少し残念に思っていた。
イヤホンでクラシックでも聞こうかしらと、思いかけた時、年配のご婦人お二人がお隣の席にいらして、「あなたいつもの?」「ええ。」とおっしゃって、「ここは一生懸命、お茶を入れてくださるから好き。」とおっしゃった。
季節の梅の話や、茶葉の話を静かに楽しそうにお話されていた。

ほんの短い時間のカフェでの出来事。
私は普段の自分の言動はどうだろうかと、自問自答しつつ、お隣の年配の女性たちがお話になるほのぼのとした可愛らしいお話にほっこりしながら席を立った。
すると、いつものコーヒーを丁寧に入れてくださるお姉様がにっこり笑ってお会計をしてくださった。
終わり良ければ全て良し。
さぁ、クリニックに行きましょうか。