前回のアルカリイオン水で思い出したのだけれど、この間の週末、暑いからと窓を開けていたところ、近所の幼稚園サイズのキッズたちが表で遊んでいる声が聞こえてきたの。

その子たちは5~6歳の、いつも元気に外で遊び回っている男の子たち。まだまだ声変わりとは無縁の甲高い声は、静かな住宅街ではけっこう響く。

キャッキャ、キャッキャと可愛らしい会話の合間に私の耳に飛び込んできた言葉に、大人なお姉さんをびっくりさせるようなことがあったの。

一人の男の子がどのような繋がりでそういう流れになったのかは、細かく聞いていたわけではなかったのでわからないけれど、いきなり、

じゃぁ、うちからアルカリイオン水くんでこようか?

というのが聞こえたの。

幼稚園児がアルカリイオン水って?

と驚いたわ。そう、私が彼らの年頃にはアルカリイオン水などとという横文字のお水なんてなかったと思う。そもそも、水というのは水道から出てくるもの、敢えて他の所で買ってくるなどという概念が庶民にはなかった時代よ?それに、子供が外で遊んでいるときに使うお水といえば、

水溜りの水
ジョーロに溜まった水

が定番。そう、遊び用の水は天然素材って決まっていたの。ええ、無料で。

でも、21世紀の幼稚園児にとっては、そんな横文字のお水の固有名詞が遊びの合間に自然に出て来てしまうのね。時代が違うのね?

そもそも、アルカリイオン水というのがどういう物かわかっているのかしら?きっとわかってはいないでしょうね。お母さんやお父さんがいつも言っているのを聞いていて、覚えた言葉なのよね。その子のおうちではアルカリイオン水を飲んでいらっしゃるということが、よくわかったわ?でも、無防備にプライベートな情報を出すのは危険よ?

そんな現代のキッズの会話に驚いていた私の耳に、さらに衝撃的な会話が聞こえてきたの。

さきほどのアルカリイオンな男の子が、一緒に遊んでいるだろうお友達に向かって、力強く叫んだ言葉。

ありんこのお風呂、どうする??


って!!!

ガビーン

もしかして、アルカリイオン水は、ありんこのため?ありんこさんのお風呂を作るために、有料のアルカリイオン水をおうちからくんでこようとしていたの?子供の遊びは無料で楽しんで?

っていうか、

死ぬぜ?

きっと、彼はありんこさんをお風呂に入れてあげたかったんだって思う。そう、優しさ。5月にしては真夏日に近い陽気だったから暑かったものね。涼しさを求めてそんな所も気にしていたのだと思う。ありんこさんは、体全体が日光を吸収しやすいだもの。きっと、暑いよね?

でも、

やめて?

ありんこさんにとって、水分は大敵。きっと優しさのお風呂も、ありんこさんにとっては拷問。死刑宣告されたも同然。そう、優しさは、時には罪になることもあるの。たぶんね、大人になったらわかると思う、この意味。

とにかく、ありんこのお風呂というのがやたら気になったの。その後、買い物に出かけて戻ってきた後も、まだ、

ありんこのお風呂、どうする~??

という声が聞こえてきたわ。彼、まだ悩んでいるらしかった。アルカリイオン水か、水道水か、どちらを使うか悩んでいたの?きっと、違うわ。でも、お願い、ありんこさんにはお風呂いらないの。彼らは昆虫。昆虫社会と人間社会を同じに考えていては、ダメよ?彼らは彼らのルールで生きているの。そうっとしておいてあげてね?

それに、そもそもアルカリイオン水をお風呂に使うなんて、セレブなの?そのありんこ

疑問だらけの会話だったわ。

のどかな日曜日の午後、近所のお子様たちの会話に驚かされた、三十路独身女なのでした。

子供の言葉は、時にお笑い芸人も真っ青な威力を
発することに気づいた私の、応援よろしくお願いします!
ランキング、かなり降下中…悲しい…
人気ブログランキングへ   にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ  ブログランキング・にほんブログ村へ