「男が別れたくなる女」シリーズの途中だけれど、ちょっとブレイクね。
「花より男子」の再放送を観ていたら、なんだか10代の頃
の自分を思い出してしまったので、私の昔話を一つ。
三十路女の昔話なんて、興味ないって意見は受け付けないわよ?
あれは忘れもしない、花の女子大生(死語?)だった19歳の私が出会った人の話。
10代最後の夏休み、私は古着屋でアルバイトを始めた。夏休みの間だけの期間限定バイト。おしゃれなお店の店員さんになれることに、私はとてもはしゃいでいた。
そこで一緒に働くことになった人たちは、かなり個性的だった。
おネエ言葉を話す売れないスタイリスト
劇団に所属している女優の卵
彼氏と同棲しているゲイのお兄さん
などなど。
高校卒業まで門限21時 だった世間知らずな私にとって、そこでの出会いは本当に刺激的だった。
みんな年齢が近く、仲良くなるまでにはそう時間はかからなかった。
バイトの時間は本当に楽しかった。遊びに行っているのか働きに行っているのかわからなかったくらい。店のオーナーも非常にくだけた人だったので、お店の雰囲気が楽しそうだったらなんでもありだった。
仲間意識が芽生え、お互いのプライベートも話すようになった頃、ある女性(Mさん)が一人のバイト仲間に気があることがわかった。その相手の男性(K君)は、私より3才年上のフリーター。地方から東京に出てきたばかりで、自分でお店を持つことを夢見ていた人。
彼を初めて見たとき、そのかっこ良さにドキドキしたものの、お子様だった私は相手にされるわけがないと、意識しないようにしていた。
意識はしないと思ったものの、彼とシフトが同じときはドキドキしていた私は、今考えれば思いっきり彼を意識していたにちがいない 彼は顔がかっこいい上、とても優しくておしゃれ、そして面白かった。だから、一緒にいて本当に楽しかった
しかし、Mさんが彼のことが好きだと発覚し、同じ年の二人の方がお似合いだと思っていた私は、ちょっと残念と思いつつもそれ以上は考えないようにしていた。
ある日、レジで二人っきりになった女優の卵のお姉さんが私に、
K君、Mちゃんのこと気に入ってるみたいね。
と何気なく言ってきた。私は、書いていた伝票を落としそうになったのをなんとか取り繕って、
へぇ、そうなんですかぁ~。
と、大して気にしていないように答えた。けれど、本当は心臓がバクバクして今にも出てきてしまいそう、さらには手が震えていた
まさか!
まさか!
そのとき、私は自分の中の気持ちに気付いてしまった。
私、彼が好きなんだ
そう思った瞬間、涙が出そうになった。全身の血が逆流しているような不思議な熱い感覚。
恋って、こんなに突然気付くものなの?
恋は落ちるもの
その時、初めてそれを実感した私だった。
10代最後の夏休み、私はその後10年以上経った今でも忘れらない恋を経験することになるとは、この時は知る由もなかった。
続く…
やだ!「男が別れたくなる女」の途中なのに、これも続いちゃったわよ!
どうしよう?収拾がつかなくなるわ?
でも、どっちも読みたいでしょ?でしょ?
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