間が空いてしまいましたが、「恋は落ちるものですか? 」の続きです。


K君のことが好きだと気付いた私は、バイトが終わってからも鼓動は収まらず、その夜はなかなか寝付けなかった。でも、この気持ちを周りの人に気付かれてはいけないと思い、それからも平静を装ってバイトをしていた。

でも、K君のことを避けていた。なるべく側に行かないよう、同じ所での作業はしないよう、距離を置くようにしていた。

ある時、K君がレジにいた私の所に来た。私は、気付かないフリをした。

K君:なんか最近、僕のこと避けてない?
私 :え?そんなことないよ?

焦った。背中で汗が流れるのを感じた。

K君:じゃあさ、今日バイト終わった後、ご飯食べに行かない?


ふ、ふ、二人でですかぁぁぁぁぁーーーーー????うひゃあー

心臓が口から飛び出しそうになった。


K君:他の奴らも行くっていうから、一緒にどう?


あ、ですよね?ガーン
冷静を装って、

私 :いいよ、行く。

このセリフを言うときのカロリーは、かつ丼一杯分は使ったと思われるほど、ドキドキしていた。
二人っきりではないのは少し残念と思いつつも、その反面、二人っきりでないことに私はほっとしていた。

バイトが終わり、数人で近くの焼き肉屋へ行った。

K君が私の隣に座った。ハッキリ言って、焼き肉どころの気分ではなかった。お腹はすごく空いているのに、食べ物が喉を通らない…

そんな私に追い打ちをかけるかのように、K君が話しかけてきた。


K君:スケボー興味あるんでしょう?
私 :うん、まだやったことないけど、やってみたい。
K君:じゃ、バイトない日に教えてあげるよ。
私 :(マジっすか!?) え、、あ、、ありがとう。

そう、何故かK君にスケボーのレクチャーをしてもらう約束をしてしまった。でも、これは社交辞令だろうと思っていたが、K君は本当に日取りを決めてしまったのだ。

そして、その日。

私は朝からそわそわしながら、K君の家の近くまで行った。彼は私の家のけっこう近くに一人暮らしをしていた。近所の本屋(爽やか~音譜)で待ち合わせをした後、K君の家のそばの駐車場でスケボーの乗り方を教えてもらった。

夢中になっていたら、すぐに夕方になってしまった。

K君:お腹空いたね。なんか食べる?どっかで買ってきてうちで食べようか?
私 :(う…うちって…)あ、そうだね、お腹空いたね。

男性の一人暮らしの部屋になど行ったことがなかった19歳の私に、それは刺激が強すぎる提案だった。けれど、彼は絶対に手を出してきたりしないだろうという、根拠のない自信があったので、その提案を受け入れた。

初めて入る男の人の部屋。

彼の部屋は全く生活感がなかった。オーディオ機器と、CD、漫画、布団、家具と呼べるものは全くなかった。私は、実感した。

あ、そうか。ここはこの人にとっては仮住まいなんだよね。

部屋で二人、音楽を聴きながら買ってきたご飯を食べた。K君は思ったよりよく話す人だった。しかし、彼の一言で私の心は凍りついた。

K君:僕さ、来年早々には地元に戻るつもりなんだ。友達とショップ開こうって話をしてて、それがうまくいきそうなんだ。

来年といったら、もう数か月。。。私は、とても悲しい気持ちになったけれど、

私 :おお!良かったね!お店持つの夢だったんでしょう?

と健気な一言を放っていた。そして、この日、私が思っていたとおり、彼は私に指一本触れてこなかった。

帰り道、一人になると急に寂しさが込み上げてきた。


夏休み限定のバイトも、あと残り一か月となっていた。


続く


げっ…意外に長くなってるわ?昔話のくせに。


続きが読みたい?

クリックよろしくお願いします!!


人気ブログランキングへ

ブログランキング

にほんブログ村 国際恋愛
ブログ村