仲間
会社を退職することを決めてから、次の就職先を探し始め、ずっと好きだったものと関われる仕事にいきついた。そして、採用をいただき、2016年6月から新しい職場で働くことになった。そこで、ある出会いがあった。その職場で仲良くなった先輩に私の悩みを聞いてもらったら、先輩も同じ”パニック障害”で悩んでいることを告白してくれた。パニック障害は、およそ100人に1~3人の割合で見られる病気だそうで、こんなにも身近に同じ境遇の方がいることに驚いた。と同時に、共感しあえる仲間に出会えたことに非常に感動した。しかし、その先輩から”パニック障害”と告白されたとき、最初は正直、信じられなかった。あまりにも先輩が”パニック障害”とかけ離れている人だと思っていたから。すごく明るくてよく笑い、周りの人も笑顔にする先輩。シンガーソングライターとしても活動している為、多くの人の前で歌ったりする姿から、その病気のことは全く想像できなかった。でも、薬物治療などを通して、病気とうまく付き合っているからこそ、そうした苦しんでいる1面が見えてこなかったのだと思う。先輩に「”パニック障害”になると、人前で歌うことに緊張したり逃げ出したくなったりしませんか?」と質問した。すると先輩は、「緊張するよ。でもある日、このまま死んじゃったら何に後悔するかなって考えたら、歌いたいって思ったの。私は歌うことが好きだから、後悔しないように歌ってる」と言ってくれた。”パニック障害”になったことを責めるのではなく、”パニック障害”になった自分を受け入れ、どうやって付き合っていくかを考えることが大事なんだと。”パニック障害”になったからって、好きなことや夢を諦めるのは勿体ないことなんだと先輩から学んだ。大変おこがましいけど、私は先輩のことを次第に仲間だと思うようになった。”パニック障害”の苦しみを共有し、励ましあえる唯一の仲間。私も夢を諦めず、先輩のようにキラキラ輝きたい。