湊かなえさんの《往復書簡》を
読みました
三編からなる短編集なのですが、
その中の〈二十年後の宿題〉は、
吉永小百合さんの主演映画
「北のカナリアたち」の原案だそうです。
全編が
手紙のやりとりだけで構成されていて、
何の補足もありません。
個人的には
〈十年後の卒業文集〉の
思いがけない展開に、
ドキドキしました
ただし…
ほとんどが手紙で構成されている小説
と言えば、私の中では断然、
浅田次郎さんの〈薔薇盗人〉
こちらも短編です
豪華客船のキャプテンである父にあてた
少年の手紙
少年は、
日常生活のあれこれを
無邪気に綴っているだけなのですが、
大人が見れば、
よっぽど鈍感でない限り
そこに潜む異変に気づくはず
船の上で、キャプテン=父が
どんな気持ちでこの手紙を読むのか…
と思うと、
いたたまれない気持ちになりながらも、
ドキドキしました
子どもが書いた手紙と作文のみで
構成されているにも関わらず、
すごく色っぽい印象の作品です
今日は、
湊さんの作品紹介のはずが
大きく脱線してしまいました
何でも話題を自分の得意分野に
持ち込もうとする人間は、
嫌われるって言いますけどね…