家族のために食事を作る、毎日。


昔、実家にいた頃は、父が何でも「美味しい!」と言って喜んで食べてくれたので、作るのが楽しかった。


嫁いでからも上二人の子がいた頃は、「ママ、これ美味しい!」とか、「これ、また作ってね。」とか嬉しい反応があって作り甲斐があった。


今は、夫はテレビを見ながら、ただせっせと食べ物を口に運んでいるだけ。


末っ子は、スマホを見ながら。


手間を掛けて作るのがバカらしくなった。



あ、でも、これは、自分が作り出した現実だな。


「私の作る料理は美味しくない」と書き換えたのは私だ。



嫁ぎ先では、義母の料理が夫の舌を作り上げていた。


義母の味を受け継げばよかったのだけど、私はしなかった。


結局、私は義母の料理に勝てず、いつしか自分で「私は料理が下手」、というレッテルを貼った。


「私は料理が下手」「私の作る料理は美味しくない」と思っているから、それが現実となってしまった。



さっき、たまたま見たNHKのテレビ番組で、何かの本の紹介してて、その中のエピソードで「(人じゃなくて)自分が納得できればいい」みたいなことを言っていた。



そうだ、だったら、夫たちのことは気にせず、自分が「美味しい」と思うものを作って、自分は「料理が上手!」と思えるようになればいい。