ある番組の「納豆で血液サラサラ」で
スーパーから納豆が消えたことありましたね。
データ捏造問題から番組終了となってしまいましたが、
こういった健康によいという番組にはすぐ飛びつきたくなります。
でも、健康情報の信頼性について参考になればと思い
私が教えて頂いた正しい情報の見分け方をご紹介します。
1.どこからの情報か?
・○○大学の○○教授によると
・雑誌ではなく定評のある医学書に発表された内容
2.具体的な研究に基づいているか?
体験談のみ → 何も研究されていないということになり、×
3.研究対象は人か?
動物実験 → 動物実験では、まだ不十分。
その物質がどのように働くかメカニズムを確認する上では
有効ですが、実際にどこくらい摂取すると効果が
期待できるかなどまだまだ判断するのはということで、×
4.学会発表か論文報告か?
学会発表 → 科学的評価の対象として不十分。
会費などお金を払っていれば掲載されたりするので、×
5.定評のある医学専門誌に掲載された論文か?
いいえ → 参考にするというだけで、×
【参考】定評のある医学誌
・The New England Journal of Medicine
・The Journal of the American Medicine Association
・The Lancet などなど
6.研究デザインは評価できるのものか?
研究デザインというのは、疫学で用いられるさまざまな研究方法。
たとえば、コホート研究、無作為割付臨床試験、症例対照研究、地域相関研究、断面研究
「前向きコホート研究」とは、
まだ病気になっていない健康な人達を対象にスタートして
食生活や生活習慣などを調査した上で、
その集団を「前向き」に追跡調査して病気になった人を確認し、
先に調べた要因が健康(や発病)にどう結びついたかを調査する方法です。
7.複数の研究で支持されているか?
ここまでのステップで辿りついたものが信頼できる情報となります。
今年の2月に
「脂肪肝や高中性脂肪血症などの脂質代謝異常の改善に
有効な新規成分「13-oxo-ODA」をトマトから見出し、
肥満マウスを用いた実験で顕著な改善効果を得られた」
と京都大学が発表しました。
この時もスーパーからトマト、トマトジュースが消えました。
この発表は、研究対象がまだ動物です。
とっても興味ありますが、
この正しい情報の見分け方で考えると
まだ飛びつくには早い情報ということになります。
今日もお読みくださいましてありがとうございます。
愛と感謝をこめて
Maria