ソフトマシーンといえば、ジャズでも、ロックでもない。カンタベリーロックの発祥のバンドといってもほかのカンタベリーの人とは似ていない。つかみ所がないようで実は存在感があるバンド。メンバーが誰だかわからない。バンドの看板が抜けてしまっても、新しい看板が出てきて、結局はこのバンドの魅力は看板アーティストではなく、土台を支える人たちなんだというバンド。でも、ライブはとにかくどんな時期でも圧倒的。だからこそ、これほど語り継がれるバンドなのかもしれません。
このバンドは代表作が人によって極端に替わります。ケヴィン・エアーズがいたファースト、マイクラトリッジがこのバンドのスタイルを確立したセカンド。ワイアット、ラトリッジ、ホッパー、ディーンという腕利きが聞かせる一般的には最高傑作といわれるサード。アランホーズワースの流麗なギターフレーズがあまりに印象的なバンドルズ。
一般的にはサードが代表作ですが、後期の代表作といえば迷わず「6」です。バンドルズはここで作り上げたスタイルを進化させ、ソロリストがギターになっただけなのです。

アディエマスで大成功するカール・ジェンキンスの作曲とアレンジ能力に、マイク・ラトリッジの特徴的な鍵盤の音。このアルバムまで参加するヒュー・ホッパーの地味ながら的確なベース。過小評価されている素晴らしいドラマーであるジョン・マーシャル。
リフ、それも独特なちょっと風変わりなリフに、何ともかっこいいドラムとキーボード。前半は全曲新曲のライブ。こんなに新曲をそろえてのライブ。いかに充実していたかがわかります。

スタジオ盤にはあまりに素晴らしいソフト・ウィード・ファクターが入っています。静けさや「間」までも曲の一部のような、あまりにシンプルなりリードに、幻想的な鍵盤とパーカッション。
聞いてすぐに。「うわぁ~これすごい!!」ということはありませんが、聞けば聞くほどこのバンドのすごみを感じられるアルバムです。
なぜかこのアルバムが去年一番聴いたアルバムなのです。
