70年代の初め「WITHOUT YOU」というバッド・フィンガーの名曲をさらに名曲に仕立てたニルソンは、「真夜中のカウボーイ」のテーマ曲フレッドニール作「うわさの男」という名曲も残します。でも、この二つの曲の間のこの二つのアルバムが実に素晴らしいのです。

「HARRY」は、ビートルズのMOTHER NATURE'S SONやMR.BOJANGLESの素晴らしいカバーや、MORNING GLORY STORYという自作曲を古きアメリカサウンドに、ビートルズのようなポップの要素を絡めたサウンドで、ちょっと抑え気味のニルソンの素晴らしいヴォーカルが聞かれる名作です。

NILSSON SINGS NEWMANは、自分の無人島レコードの10枚に入れたい作品です。
ランディ・ニューマンの曲をニルソンが歌うというある意味企画ものですが、ピアノにニルソンが入っていることもあり、かなり力が入っていてピアノを中心にニルソンの美しいヴォーカルが存分に聞くことができます。
ヴァン・ダイク・パークスのソングサイクルの一曲目を飾ったVINE ST.から、CAROLINE、LIVING WITHOUT YOUなどといった素晴らしい曲、そして、大好きなDAYTON、OHIO 1903など静かに心にしみいる声を聞くときにぴったりの作品なのです。地味な作品ですが、本当に素晴らしい作品です。