捏造する人、捏造を食い止めた人
またまた、とある大学の助手の方から聞いた話。
その助手さんは、論文捏造を見破って、
発表前の水際で食い止めた経験があるそうです。
とある大学の、博士課程の学生。
博士号取得に必要な論文を書くために出してきたデータが、
どうもなんだか「臭う」ので、
調べてみたら、実は真っ赤な捏造データだったそうです。
助手さんが、「生データ見せて」と言ったところ、
生データが存在しないことが分かり、
見事に捏造見破り成功。
(やっぱり、まずは生データに当たるのが基本なんですね。)
まさか、自分のところの学生が、
しかも、それなりに名の知られた、名門大学の学生が
論文捏造をしようとしていたなんて、
全く疑ってなかったその助手さん。
データ捏造を見破った後、
しばらく落ち込んでしまったそうです。
その助手さん、本当に心根の優しい、いい人なんです。
だからこそ、本当に気の毒。
サイエンスの世界は、基本的に
「あなたも私もいい人なので、
お互いに、実験真面目にやってるんですよね。知ってます。
解釈の違いはあるかもしれないけど、
真面目なあなたのやることだから、
データはお互い信頼しましょう。」
の精神で成り立っていたはず。
これからは、
「あなたも私も弱い人、プレッシャーに負けて
悪いことをしてしまうかもしれませんから、
データそのものの信憑性も、
疑いの目でかかるようにしてね」 と、
認識を改めなければならないのでしょうか。
世知辛いことです。