つらさを表現すること自体が辛いのに
結局、公的な機関内にある相談窓口に、
たすけをもとめるのは、ムダだとわかった。
私がいまお世話になっている(行ってないけど)
関東にある、とある研究所には、
「困ったことがあったら相談してください」と、
看板をかかげている組織が、みっつある。
一つは、「人事コンプライアンス室」。
一つは、「産業医」
そして、「労働組合」。
いずれも、研究室で働いている人たちが、
研究室の主催者などの人たちに、不当な扱いをされて、
苦しかったり、体調を崩してしまったりした時には
「こちらへご相談下さい」と、門戸を開いている場所だ。
労働組合は完全に研究所とは一線を画した機関だが、
あとの二つは、まぁ、研究所寄りの機関だといえるだろう。
私が心ならずもお世話になっている研究室にいる、
今まさに働いて、今まさに泣いている人たちは、
この研究室にはびこる、えも言われぬ苦しさに耐えかねて、
ついに先日、「人事コンプライアンス室」に相談した。
人事側は、初めは親身に話を聞いてくれるそぶりをしていたようだが、
最終的には、「そういうのはご自分たちで解決して下さい」と
突き放したような言葉を放って、それで終わった。
私は体調を崩しているので、「産業医」に相談した。
この研究所内で唯一、研究室主催者クラスに「直接意見を言える」立場の人だ。
産業医に会うために、私は不調を押して研究所内の医務室に出向き、
一度予約を取った上で、再度出直してやっと産業医に会った。
やっと会った産業医の先生は、こちらに対し
いかにも話を聞くつもりなんてなさそうな態度を向けてきて、
心から悲しくなったが、くじけずに現状を懸命に訴えた。
産業医はイヤそうな口ぶりながらも、最後には、
「では、β主任ではなく、あなたの指導教官であるα教授に対して、面談をします」と、はっきり私に約束してくれた。
あの約束から一ヶ月。今日、医務室に電話をかけてみたら
「産業医の先生は、多忙なので、α先生との面談の予定が取れないそうです」
との伝言を伝えられた。
面談の予定も作っていないらしい。
初めの面談の時、面談をお願いしたら次の日の朝にすぐ会えたのは、たまたま予定が空いていたということだったのか。
信じて待っていたのが、本当にバカみたいだ。
労働組合には、残念ながら誰も話をしに行っていない。
労働組合に入っていないから、という理由と、
労働組合に話して分かってもらえるような、
明確な言葉が見つからないから、という理由があるらしい。
確かに、アカハラ、セクハラの類ではない圧力なので、
説明ができないという気持ちはよく分かる。
先日、外国からきた研究員の方が、
通常ありえない理由で不当解雇させられそうになったが、
その人は「日本で問題を起こすと、ビザが出なくなって、
日本に来られなくなるかもしれない。それは困る」
と言って、労働組合に話をすることはしなかった。
私が給料をもらっているなら、真っ先に労働組合にかけ込むのだが、
私は学生で、給料をもらっていないので、
労働組合に話をしにいくことはできない。
本当に、むなしさが募る。
この状況を、誰が聞いても「それはマズイね」と
分かってくれるくらいに上手に説明できないと、
結局、どうにもならないのだ。
誰が聞いてもマズいようなことだけは、決してしないで、
じわじわと人を追いつめていくタイプの先生には、
いったいどう立ち向かえばいいのか。
そんな先生の性質をうまく表現し、人に分かってもらうために
ぴったりはまる言葉をずっと探し求めていたのだが、
昨日、やっとかなり近い言葉を見つけた。
「モラル・ハラスメント」という言葉だ。
http://www.morahara.com/index.html
説明を読めば読むほど、これが最も近い言葉だと確信してきている。
今度は、この言葉を使って、先生のことを説明してみよう。
研究室の他の人たちにも、この言葉を伝えたい。
きっと全員、「ああ、これか、これだよ!」って、
言ってくれるに違いないと思う。