意地悪ではない厳しさ。
博士課程編入試験が終わった。
入試の日程が直前で一週間早まったり、
筆記試験の科目が直前まで分からなかったり、
口頭試問のプレゼン時間が入試3日前にようやく確定したりして
もうホント頭の中混乱状態で
それでも何とかフル回転で頑張った試験が
ようやく終わった。
筆記試験は、結局、「英語、2時間」だった。
入学者募集要項には「専門科目・英語」と書いてあって、
事前に先輩から得た情報では、試験の内容は
「応用物理に関する記事の和文要約および要約の英訳」で、
手に入った過去問は、応用物理の教科書の一部を読んで
英語の問いに答えるものだったので、
こちらとしては、当然、応用物理の内容の英文を読ませて何かさせるような問題が出るのだろうと予想し、
NatureやScienceの応用物理に関するNewsやarticleに少しだけ目を通して、
特に「国際物理年」に関する記事に注意していたのだけれど、
なんと、試験の内容は、
「バイオに関する英語の最新記事」を読ませるものだった。
厳しい!
私はバイオが専門なので、これは純粋に私の英語力を試す試験だ。
まぁ今になってよく考えてみれば当然なんだけれど、
私は、バイオが専門のくせに応用物理専攻に入学しようとしていて、
それで、英語の試験の内容が物理に関するものだったら、内容が多少分からなくても当然だから、
テストの出来が多少悪くても許してもらえるだろう、と、
心のどこかで甘く考えていたのだ。
その甘い考えは、英語の問題用紙を見た瞬間に見事に剥ぎ取られた。
英語の試験の後は、小休止してから口頭試問があった。
プレゼンの内容は、現在までの研究と、入学後の研究計画について。
直前まで何度も作り直したPowerPointで、まがりなりにもそれらしい発表をしたつもりだったが、
討論に移った時、面接官(学科の教授)の方からいきなり突っ込まれた。
つっこみの内容は、「研究計画に入っている測定手法の原理について」。
「○○○○」という測定法を使う、と発表したのだが、
「○○○○は、なぜ、シグナルが増強するのですか?」と正面から聞かれ、
なんと、全く答えられなかった。
なぜ増強効果が得られるか、知らなかったのだ。
しどろもどろになりながら知っていることをとにかくずらずらと並べて、
「まぁそれはじゃあ仕方ないね、ちなみに○○○○は何の略?」と言われて
息も絶え絶えに「××××××××です」と答えたが、
すでに頭は真っ白。
当然聞かれるだろう質問に対してまともに答えを用意していなかったなんて、
自分はなんて情けないんだろう、と思った。
試験が終わった後、笑ってしまったのは、
「実は○○○○の増強効果の原理はまだ分かっていない」ということを知ったからだ。
試験の帰り道、本を読み返して、さらに知り合いの専門家に聞いて、
さらに受け入れ先の先生が「質問した教授にも答えられないでしょう」とメールで仰っていたから、間違いない。
まぁ、それくらいのことは事前にきちんと勉強しておくべきだったのだが、
非常に勉強になった。
厳しいが優しさが感じられる教育的指導とは
まさにこういうものである、ということを実感した一日だった。
合格するといいなぁ~。