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謙は小川のキャンセルを受け、

考えていた。

このままキャンセルをしてしまえば、

全て何もなかったことになる。

とはいってもキャンセルをしなかった場合、

後でどう言うことが待ち受けているのか、

わかりかねていた。

だが、考えれば考えるほどこないだ飲んだときのイメージが大きくなり、

このまま何もなくなってしまうのは惜しいという思いが強くなっていた。

ただ、一方お店には二人で行くと伝えていた。

それが一人になってしまったことを説明しなければならないことについての理由付けや、

一人でも申し込むことについて、

下心が見透かされるのではないかということを懸念していた。

だが、どれだけのものかははっきりとはしていないが、

下心が有るのは間違いがない事実であった。

その中、説明を受けていたときに見た水中映像の青さがいきなり頭を占めた。

優雅に泳ぐ魚たちの中で泳いでみたいという思いも強くなっていた。

「一人でもいいか。いってみるか。」

導き出された答えは当然のものだった。

「では、週末お待ちしています。」

リサの声がそう伝えた。

謙はダイビングショップに電話をし、一人で申し込むことを伝えたのだった。



(続)



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