今日、宿泊したのは四日市駅前のホテル。
昨晩、深夜1時半ぐらいに到着し、今、東京へ向かっている。
四日市で泊まるのは初めてか。
以前、父方のじいちゃんとばあちゃんが住んでいたので、昔は、盆と正月に毎回来ていた。
幼少の時から、中学生になるぐらいまで毎年だ。
ビートルズやストーンズ、モンキーズにボブディランを教えてくれた同い年ぐらいの従兄弟も来ていたし、毎年来るのが楽しみだった。
じいちゃんの家は、四日市から近鉄で、津市の方へ向かって5つ目 ぐらいの北楠という小さな町にあって、今もうその家は取り壊されてない。
毎年、来ると必ず連れて行ってくれたのが、四日市駅前のアーケードにある「ぺんぎん」というおもちゃ屋さんである。
そこで、戦艦やロボットのプラモデルを買ってもらうのが何より嬉しかった。
ちなみにじいちゃんは、映画「この世界の片隅に」(原作の漫画の方だけかも)にもほんの少し出てきた戦艦「日向」に乗っていたらしい。
今日はホテルが近かったので、ちょい早起きをして「ぺんぎん」を探しに行ってきた。
ナビも何もないので、地元の商店街のおばちゃんに聞いて場所を教えてもらった。
地元のおばちゃんは「ぺんぎんって久しぶりに聞いたなぁ～、でもまだ時間が早いからやってへんで」と、笑いながらも丁寧に教えてくれた。
「開いてなくてもいいんです。店があればそれではでいいんです。僕が世界で一番好きなおもちゃ屋さんなんです」
「へぇ～、あんな古くさいとこ。あんた変わってんな。」
また笑われた。
まぁ、そりゃそうだわな。
こんな年齢不詳の連行された宇宙人のようなとっちゃん坊やにいきなり世界で一番好きなおもちゃ屋とか言われてもねぇ・・。
我ながら気持ち悪い。
今風に言うならキモい。
いや、キモかわいいか。
自分でかわいいとか言ってる段階でキモいか。
つーか、キモかわいいが古いか。まぁ、いいや。
で、早速言われたとおりの道順で歩いた。
↑あった！
ぺんぎんも生きてる！
おばちゃんの言う通り、まだ開いてなかったが、店はちゃんとあった。
ぐっときてしまった。
実は、15年前ぐらいに、ニューロティカ先輩とゲルググと一緒にツアーで四日市に来て、その時もある事は確認していた。
でもあれから15年ぐらい(いやもっと前かもしれない)たっているし、町の小さなおもちゃ屋さんが残ってる確率は、限りなく少ない。
今は、もうイオンとかトイザラスだもんな。
アーケードの様子は、昔とはかなり変わってしまっていて、昔の面影はまるでない。
いや、ただ単に僕が忘れているだけなのかもしれない。
にしても、ぺんぎんは、まるで変わらず、そこにあった。
僕達が行き始めたのが小学生の低学年の時からで、恐らくそれより何年も前からやっていたはずだ。当時から新しい店って感じじゃなかったから。
という事は、少なく見積もっても、40年以上やってる事になる。
これが老舗の和菓子屋さんとか、旅館ならまだわかるが、おもちゃ屋さんである。
とりたてて、大きくもきれいでもない、ごく普通(プラモデルは他のおもちゃ屋さんより多かったかも)の町のおもちゃ屋さんなのだ。
凄い！
めちゃくちゃ、かっこいい。
たかが、28年やってるだけで、疲れてインフルエンザなんかに負けてる場合ではない。
ぺんぎんに比べたら、まだまだひよっこ。
ん？ぺんぎんの子供は、ひよこじゃないよな。
ぺぎっこ？
ねぎっ娘みたいだけど、まぁいいさ。
うん、行って良かった！
色んなもんもらった！
ぺんぎんに負けない様にもっとやらなきゃだな、俺。
いつか、俺もぺんぎんになりたい。
もちろん、おもちゃ屋さんの方の。
おもちゃ屋さんになりたいわけではないよ。念のため。
まずは野音だ！
いいライブするぜー！
ふと思ったが、ぺんぎんのおじさんは、元気なんだろうか？当時でおじさんだったから、もう確実におじいさんになってるはず。
元気だったらいいな。
朝から暑苦しい長文、失礼！
疲れたから、少し寝る。おやすみなさい。