帰りは、大洗ではなく仙台港行き。













冬は便が少なく、大洗行きはなかったのである。











明日の昼前に仙台に着いた後、陸路で東京へ向かう。











やれやれだ。











はぁ~って気分だ。













↑なぜなら、俺の苦手な方のフェリーだったからだ。











行きのさんふらわぁ号は、労働者向けの、ちょっとくたびれたやつ。













いつも混んでいないので、寝床も勝手に端の場所をキープしたりできる(本当はいかんのだが)。











しかし、これは無理な方だ。











個室が小さく別れていて、自由がきかない方。











無駄に豪華な方。











観光客がたくさんいる方。













家族連れや、外国人や学生がたくさんいて、そこらじゅうに笑い声が響いて、何となく幸せなムードに満ち溢れている方。













2リットルのミネラルウォーターをらっば飲みしてたら、憐れな目で見られる方。











8時ぐらいから、スケルトンのグランドピアノで、トトロとか弾いて客の気をひこうとする方。













嫌いだぜ!













いや、ジブリは好きだぜ!











なかでも、トトロは一番好きだぜ!











何回観てもぐっとくるぜ!













メイちゃん、可愛いぜ!













違う!今言ってるのは、そういう話しではない。











船のお話し。















何かかゆいぜ!













俺はもっと、陽に焼けた上に焼酎呑んで真っ赤っ赤な顔になっているしわくちゃのおっさんが、ジャージで夜な夜な千鳥足で鼻歌なんか歌ってふらふらしながら時折、ぶっと屁をこいたりしているさんふらわぁ号の方が好きだ。















この船は落ちつかん。













でも、もう出港。











逃げられない。













諦める。













周りに合わせて、ジブリ聴いて拍手する。













バンドなんかやってなさそうな顔する。











株とかやってるふりする。













する。











る。