もうあと数日で渋公のライブ。







13年ぶりだっけか(違うかもしれんが、大体それぐらい)?









当時、ホームグラウンドと言っていいぐらい、たくさんやっていた日清パワーステーションを売り切り、新宿リキッドルームを売り切り、赤坂ブリッツ2DAYSを売り切った僕らは、流れで渋公を皮切りに、名古屋勤労会館、大阪厚生年金会館大ホール、そしてもう一度、渋公に戻るというホールツアーに突入した。









当時、スタッフの言われるがままに何となくホールツアーを決行したんだが、今思えば、メンバーの中で誰一人として、渋公に対して憧れもなく、特に僕に関しては、正直ホールツアーなどやりたくなかった。









でも当時は、ブリッツ売り切ったら、渋公へみたいな流れが自然だったし、スタッフはもちろんそうするべきだと判断した。









その時、僕にもう少し勇気があれば、自分の意思を貫いて、ホールツアーはまだ自信がないので、やりたくないと言えたかもしれない。









しかし、その頃の僕は、正直疲れきっていた。











その頃の写真↑。若いがどことなく覇気がない。あっ、これグラサンじゃないですよ。ちゃんと度が入った眼鏡です。念のため。まぁ、似合ってないけど。









当時は、ただ若いというだけで、全く実感のないまま、お客さんは増えていき、会場は徐々に大きくなっていく。









そんな状況が、騙されているような気がして、戸惑いまくっていた。











実力もないのに、回りだけが盛り上がっていて、自分が裸の王様のような気がして、毎日イライラしていたように思う。もう辞めたいと思う事もしょっちゅうあったし、2回目の野音のワンマンライブの後には、メンバー4人に、その思いを伝えた。











結局は、続ける道を選んだのだが、何となくすっきりしない気持ちが心の隅に残っていた。











話が長くなってしまった。渋公である。中途半端な気持ちのまま挑んだホールツアー。









案の定、惨敗した。お客さんの動員は減り、ライブも楽しめなかった。必死にあがいたが、あがけばあがくほど、空回りして、どんどん孤独になっていった。









とは言いつつも、2回やった渋公の2回目は、ちょっと慣れたのか、一回目よりは若干余裕も出来て、少しはましになっていた。













個人的には、大阪厚年は、決して悪いライブではなく、楽しめたと記憶している。









しかし、渋公に関しては、明らかに負けだ。自分達の意識の低さや、甘えが、ライブにそのまんま出た。











そして今回、10数年ぶりの渋公。正直、思い入れは半端なく大きい。いい思い出がない分、ある意味で野音以上といってもいいかもしれない。











絶対にリベンジしてやる!











と、思っていたんだが、やっぱりそこまで気負うのは、おかしいと思い始めた。









数十年前のリベンジなんて、今回初めて観る人にとっては全く関係ないし、そんな肩に力が入りまくったライブは、今の自分らしくないので、いいライブができるとは思えない。











何しろ今回、前回とは明らかに違うのだ。メンバー自らが、やりたいんだから。











ホールで、椅子席。昔、クリア出来なかった事だ。でも今なら楽しんで出来る自信がある。どんな会場であろうとも、その日の精一杯を出しきり、いいライブをする!









そう、リベンジとかケジメとか落とし前とか、そんな肩肘張った気持ちじゃなく、純粋に楽しいライブ。それをやれる絶好のチャンスなのだ。ニューアルバムが出た後だし、初めて演奏する新曲もあるので、いつもとは若干、違う雰囲気になるだろうけど、絶対に大丈夫だ!ご安心を!









なので、軽い気持ちで来て下さい。ホール、椅子席に戸惑わないで、逆に椅子席をフルに利用して、それぞれ楽しんでくれたら嬉しいです。











チケット、まだ余裕あります(笑)!今後、渋公でやるという保証はないので、少々無理してもいいんじゃないかなぁ~。まぁ、独り言ですけどね(笑)。よろしく!