と、もうとっくにあきれられているとは、思いますが、まだ続いてるのだ。







原発に取りつかれて、あいつは自分を見失ってると思っているみなさんも、たくさんいるとは思うんだけど、本人は案外、冷静です。ご安心を。









以前のブログでの返答に、広瀬隆さんについての、アドバイスもありがとうございます。でも、広瀬さんに限らず、僕は誰かに盲信は、してません。一定の距離と冷静さは、失ってませんよ。とりあえず、今は、興味があるので、読めるだけ、本を読んでるだけです。パソコンが苦手で、情報は、本のみなんで、時差がどうしても出てくるのが、難点なんだけど。









敗戦後、一億総民主主義に転じたようなヒステリックなムード(もちろん経験してないけど)、には違和感を感じるし、自分なりに冷静に考えている最中です。









3・11以前、ほとんどメディアに取り上げられる事のなかった原発の問題も、あれ以後、急にメディアは、原発たたきと東電たたきに、躍起になっている。









ちょっとした違和感を感じるのは、僕だけかな?。またあげ足の取り合いと、足のひっぱり合い。で、時間がたったら、潮が引いたように、次の獲物を探すんだろ?











もちろん、東電は悪い。責任は取るべきだろう。先日の株主総会も、ねぇ・・。









でも、東電だけ攻めても、何も変わらないんじゃないかな。「これからは、安全管理、ちゃんとしっかりやれ!」「わかりました。しっかりやります!」で、東電だけゾンビみたいに活かし続けて、電力会社の独占は続ける。









経産省、財務省、原子力村、政府が、グルになって、相変わらず旧いシステムを、性懲りもなく、辞めようとはしてないようだもんね。また巧妙に騙していくんだろう?電気料金値上げしてさ。











半ば脅かしに近い、メディアもグルになった「電気が足りないキャンペーン」もどうなんだ?











本当に足りないのかな?国のデータなんか、今さら信じられないし、原発なしでも、火力、水力をフル稼働すれば、持つって話もある。まぁ、正直なところは、わからない。









で、ここで出てくるのが、自然エネルギー。









↑この三冊、かなり読み応えあります。











特に、前左の「原発社会からの離脱」。社会学博士の宮台真司と、環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也の対談。









これは、かなり良いと思います。前半、漢字が多くて難しいから、入り込むのに、時間がかかるんだけど、内容的には、今まで読んできた、20冊ぐらいの原発本の中でも、一番、説得力があったと思う。











原発に頼らなくても、自然エネルギーで、脱原発は可能だと言う事が、よくわかる。元、原子力村出身の飯田所長の意見は、原子力村の中身がいかに技術的に乏しいという事や、これからの自然エネルギーの技術的な事、かなりの水準だと思います。







しかし、脱原発をして、自然エネルギーに移行していくには、かなりの努力が必要みたいです。敵は、あらゆる罠を仕掛けてくるから、その罠を、一つ一つ、破っていかないと。とても、一筋縄ではいかない。敵は、相当、上手だから、それより更に上手なやり方で攻めていかないとって事です。











で、右手前、佐野眞一の「津波と原発」も読み応えあった。震災の一週間後に被災地に向かい、自分の足で、被災地を回ったルポ。









やはり、実際に現場を見た人と、見てない人とでは、感じ方が全く違う。











僕も実際に被災地を見たわけではないので、はっきり言って偉そうな事は、何一つ言えないと痛感。著者は、ノンフィクション作家の重鎮で、徹底した現場主義を貫き通している。頭が下がる。何しろ著者は、還暦を過ぎているんである。にも関わらず、福島の立ち入り禁止区域にも、逮捕覚悟で入っている。恐るべきプロ意識。











それに比べて、まだ若い自分は、ツアーで宮城や岩手、福島に行っては、いるものの、甚大な被害があった場所には行っていない。東京で、東電の電気を使いながら、曲を作ったり、リハーサルをしたり、相変わらず電気を使っている。











複雑な気持ちになる。











で、この本の肝は、後半、福島原発、いや福島だけじゃなく、この国が、どうゆう経路で、原発大国になったのか、細かく書いてある。











これも読み応えありです。











あっ、また随分、長くなっちゃったな。メンゴ!