男は川を眺めながら何か思案している様子だった。
「川は流れようとして流れているのだろうか?つまり流れるための努力をしているのか?いや、流れに身を任せ、リラックスして心地良さそうに感じるのだが。あっそうか、流れるための傾斜はすでにある。後はただ流れるだけ。流れようとしなくても流れる、無理なく、自然に。
ん~、川は川であることに幸せを感じているのではないか?
自分はどうだろう?流れに逆らいながら生きてきたのだろうか?そのために苦悩の多い人生だったのか?いや、流れたくても流れられない事情もあったかも。
まあいい。過去は過去で必要なことだった。認めよう。
大事なの今だ。今をどう生きるかの積み重ねで未来が変わる。いや、変えられるのではないか。おぉ~、そうか~。だったら…」
とその時、少女の楽しげな笑い声で我に返った男は、静かな微笑みを浮かべながら鼻歌交じりに去って行った。
「あ~あ~
川の流れのように~
」なんて調子っぱずれな歌だ

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