自我のストーリーとは
それは本来、繋がりのないもの同士を
結びつけて、そこに意味を持たせること。
過去の出来事や感情、思考を重ね合わせ、
出来事に脚色を加え、編み上げていく。
空の星座もまさに
人間によって編まれた物語だ。
地球から星空を見上げ、
平面的に並んで見える星たちを線で結び、
星座という物語にする。
それが何かの形に見えるから。
けれど隣り合って見える星たちは、
実際には奥行きに大きな差がある。
地球からの距離は、
数十光年から数百光年とばらばらだ。
視点を変えれば、
それらはもはや結びつかない。
自我のストーリーも同じだ。
似て見える出来事は、
同じパターンのように思えても
本当は階層も距離も異なる。
出来事と感情は必ずしもセットではない。
状況が変われば反応は変わるし、
人が違えば意味も変わる。
価値観や状況というフィルターを重ね、
点と点を結んだとき、
ストーリーが生まれる。
私たちは空そのもの。
その空の中で何が起きても、
私たちは雨や風、晴れや嵐にはならない。
状態と自分を強く結ぶその線こそ、
星座を描く線と同じものだ。