9月だと言うのに、暑いひが続きますね・・・
散歩のときに撮影した画像です。
小売業やレジャー産業などでは、どうしても休みの人が多い週末需要が多く、土日に特売日やセールを設定する店舗が多いと思います。その一方で、売上の平準化を目指し、平日需要を増やそうと販促活動を行う店舗もあるものと思いますが、平日需要は、なかなか、伸び悩んでいる店舗が多いように感じます。
でも、日本経済新聞の記事によると、平日需要が増えつつあるという記事が掲載されていました。
事例として掲載されているのは、フィットネスクラブ カーブス。
カーブスは従来のフィットネスクラブのメインターゲットである仕事帰りのサラリーマン、OLをターゲットにせず、土曜日も午後一時には店を閉めてしまうそうです。
カーブスのメインターゲットは、所謂おばさんだそうです。
全国に1,200店舗もあるそうですが、立地はスーパーの秋スペースや商店街の一角が多いそうで、会員数は50万人程度もいるそうです。
50万人いる顧客は全て女性で、平均年齢は57歳だそうです。
普段の買い物の途中や帰りにふらっと立ち寄る方が多く、平日がかき入れ時だそうです。
カーブスというフィットネスクラブは、そもそも、ターゲットが従来の同業者とは異なり、主婦層をターゲットにしている結果、平日需要が多くなっている事だと思います。
次の事例として掲載されているのは、エブリデーロープライス(EDLP)と呼ぶ毎日が安売りという戦略をとるスーパーの西友です。
従来のスーパーは需要が見込める土日にお客様を呼び込むために週末に特売チラシを打つのが常套手段でした。
EDLPの西友では、毎日、どの時間帯(西友は24時間営業)でも、同じ価格で販売しています。
EDLP戦略を採用する店舗が増えていることも平日需要の高まりに寄与しているそうです。
ゴルフ場でも平日利用が増えているそうです。
平日利用は、2000年に全体の52.8%でしたが、2011年は56.4%に向上しているそうです。
ゴルフの練習場でも、経2000年の平日利用53.6%から58.3%に向上しているそうです。
また、旅行業界でも平日利用を促す規格が増えてきているそうです。
平日利用が増えている要因としては、リタイアしたシニア層の増加、ネットなどで大きな売上が見込めない規格でも販促が可能になった事(旅行など)、休日が土日でない介護サービスなどの第3次産業従事者が増えたこと、さらには、働き方、価値観が多様化し平日に休む事に抵抗感がなくなってきたこと、などあるようです。
お花業界でも、ホームセンターなどの売り場を観察すると、やはり、土日需要が多いように感じます。
平日需要が増えることで平準化が計れば、店舗運営の効率化も促進できると思います。
このような需要の変化に、どのようなビジネスチャンスを見出すか、重要なポイントと思います。
〇 参考 日本経済新聞 2012年8月26日