ケイン君… ずいぶん年季が入って貫禄が出てきたな…。
そんなことを思いながら、夫に渡すと、夫はベッドをトントンとケイン君で指します。
夫の指示通り、ベッドに両手をつくと、さっそくピタピタとお尻にケイン君が。
ふぅ…と息を吐きながらキュッとカラダをかたかして待つと…
ビュンッッッ
「あっっっっ」 ←私
←夫
…素振りです。
まだ、ケイン君は私に当たっていません。
でもね、音だけで痛いよ。
夫は、私を怯えさせ泣かせるのが好きなので、時々こうやって私を弄びましょう。
ビュンッッッ ビュンッッッ
ビュンッッッ ビュンッッッ
ビュンッッッ ビシッ!!!
何回かの素振りで、怖くって震えながら泣いている私のお尻に…
いったーーーい
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
崩れ落ちた私の腕を引いて立たせようとする夫。
バカ! 死ね! クズ! クソ!
私が立てずにいると… ビシッッッッ と 背中にケイン君が…
もう… 痛いよ…。ねえ、すごく痛いよ?
私、泣いてるよ?
泣いてる妻を痛めつけて楽しい?
…楽しいんだよね。そういうやつだよ。バカ夫。
ハハハと笑いながら、また私を立たせようと腕を引きますが、完全に心が砕けている私は、もう泣きじゃくっちゃって…。
だってね、あんなに幸せいっぱいの気持ちの時に、ドンっと奈落に突き落とされたんですからね。
夫は「しょうがないな…」とケイン君を床に置き私をぎゅうっと抱きしめて背中をトントンしてくれました
その合間に… 背中にできたてのミミズ腫れをスリスリしてましたが…まぁ、許す。
…で、ようやく泣き止んだ私をベッドに座らせて自分もその隣に座ると…
「ケイン拾って。」
いやいやいや… ホントにバカなの?
「も…やだ。痛いの…ムリ。…お願い。」
懇願してみました。
「うん。分かってる。いつも、ありがとな。」
お? これは…もしや…終了ですか?
「ケイン。取って。」
いゃーーーーーーん
「でも… 」
往生際の悪い私に、夫はクスクス笑いながら…
「分かってるよ。分かってる。だから、次で最後にするから。あと1発な。」
ひえーーーーーーーーッッッ
まだ、続ける気だ。本気だ、コイツ。
バカ夫め‼️