親愛なるあなたへ | 秘密の花園

親愛なるあなたへ

親愛なるあなたへ。



今思うと、あなたは幻だったのではないかと思います。

あるいは砂漠を放浪する私の前に現れたオアシスのようだと。


あなたに初めて出会った時思いました。



きみは かっこいい



優しい目をしていましたね。


本当に本当に別れというものはいつ、何時、訪れるか予期できないものです。



しかし思ってしまう。



神様は不公平だと。


何度、何度その言葉を飲み込んだことか。




私が哀しみに暮れ、嘆き苦しむ姿をそんなにも見たいのか。

私はそれに応じるべきなのか。

大粒の涙を止めどなく流し、嗚咽し、この腕を切ってしまえばいいのか。


トイレに崩れ落ちた私はそんなことを考えていた。


腕を切り、トイレの水と血が一体化しようと流れる。

マーブルになる。



のだろうな。


もう自分を傷つけることはしたくない。

してはいけない。

どんなに私に不公平で理不尽なことが起こったとしても。



全部受け止めよう。




なんで?
どうして?


なんて愚かな問いかけはしません。



あなたが言わないのなら私も守ります。


あなたの秘密は私の秘密です。


親愛なるあなたへ。





あなたはいない。






もう二度と会うこともない。



受け止めよう。




私はただただ祈ります。



あなたの目の前に幸せな世界が広がるように。




ありがとうございました。

さようなら。