こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。
昨日の続きです↓
「被害者として生きる（１）」
アルコールが全身に回ってきた私は、
居酒屋の個室で座っていられなくなり、
その場にひっくり返ってしまいました。
その間、考えていたのは。。。
救急車を呼んでもらうか？
でも病院に行ったら、胃洗浄されるんちゃう？
それはしんどから嫌やな。
明日は、ＬＯＶＥセミナーの予約日だから、
そのまま入院とかになったら困るしな。
もう、早く家に帰りたい。
さすがにこの状態で運転は無理やな。
いやいや、そもそも飲酒運転はアカンやろ。
じゃあ、電車で帰れるかな？
無理っぽいな～。
じゃあ、タクシーで帰るか。
え？でもそれやったら、うちの車はどうするん？
今日は心斎橋に置いて帰って、
明日取りに来たらええか？
明日、ダーリンが取りに来てくれるかな？
駐車場代が１日分損やな。
それやったら、代行運転はどうやろ？
代行運転って頼んだことないけど。。。
などなど、身体は全然動かないのですが、
頭の中では、どうでもいい思考が
猛スピードで動いていました。
色々考えているうちに、
「お店に代行運転を頼んでもらおう！」
と思い立った私ですが、
そこで一旦思考を止めました。
そして、お店側に
『何かを要求する事』を一切やめてみようと
思い立ったのです。
店員さんに謝罪してもらおう。
お店に責任を取ってもらおう。
これは、すべてこちらの要求を通すための指示命令、
つまり、相手を『コントロール』することです。
一切のコントロールをやめてみたらどうなるか？
私は試してみる事にしました。
あとの対応をすべてダーリンに任せて、
私は、居酒屋の個室で横になっていました。
その後のお店の対応は、大変適切なものでした。
店長が謝罪して下さり、
こちらから何もお願いしなくても、自主的に
代行運転を手配して頂けました。
代行にかかる費用もお店が負担して下さり、
私は無事に帰宅することが出来ました。
帰宅するまでの車中、
私は後部座席でうずくまりながら、
“自ら何も要求しなくても、
思い通りになるもんやな～”
“今まで、自分の思いを通すために
私がしてきた努力は何やったんやろ”と
ぼんやり感じていたのです。
帰宅してからも身体はしんどく、
翌朝は起き上がれませんでした。
翌日の大事な約束や予約を
すべてキャンセルさせてもらい、１日寝たきりでした。
その夜から、喘息の発作が出始めました。
次の日に、かかりつけの呼吸器科病院で
点滴をしてもらい、症状は和らぎました。
しかし、すぐには回復せず、
今週は、点滴と投薬で、何とか乗り切ることが出来ました。
しんどい１週間でした。
さて、この一連の出来事の中で、
気付いた事があります。
今週、こんなにしんどい思いをさせられてしまった。
いくつかの約束もキャンセルせざるを得なかった。
・鑑定のお客様にも咳込んで迷惑をかけた。
・今も、咳が出て不快だ。
・あの居酒屋のせいで！
と捉える事も可能でした。
以前の私なら、きっと、この１週間、
あのお店に対して悪態をつき続けた事でしょう。
苦情の電話の１本も、お店に入れたかもしれません。
でも、今回、全くそんな気持ちにならなかったのです。
ただひとつ感じたのは、
「最初に、マズ！っと思った時点で、私は
あのドリンクを飲むのを止めるべきやった。
自分の体感覚をもっと大切にしないといけないな。」
ということだけです。
私は、今回、『被害者』の立場を
取らなかった自分を感じました。
「被害者として生きる（３）」へつづく。
