こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。

一昨日の続きです↓
「泣いて下さい②」


凍らせてきた感情を融かすためには、
涙が必要です↓


OSHO禅タロット・孤立





では、泣けない人はどうすればいいのか?

以前にも書きましたが、そういう方は
まずは自分の感じた事を「書くこと」から
始めてみて下さい。
出来ればメモではなく、1冊のノートがいいです。

無意識に文字を書くことは出来ません。
書くと、その内容は必ず意識に上がります。

子供の頃を思い出して、
何でもいいので書いてみて下さい。
悲しかったことでも、楽しかったことでも。


鑑定中に、
「相当、嫌な事があったはずですから、
幼少期のことを思い出して下さい。」と
お伝えしても、
「そんな辛い事なんて特になかった。
何を言われているのかピンときません。」
という方も多いのですが。。。

でも、書き始めたら、
自分でも驚くぐらい涙が出たと、誰もが言われます。



それでも思い出せない方は、
『感情日記』をつけてみて下さい。

今日感じた事」を書くのです。
あなたがいくら忘れっぽいとしても
今日感じたことくらい思い出せますよね?

例えば、会社の上司にムカついた事でもいいし、
友達に分かってもらえなくて悲しかった事でも
構いません。

それも覚えていないと言うなら、
とにかく“今”感じている事を、文字にして下さい。


感情のセンサーが鈍っている方は、
そうやって、すこしづつ、自分の感情を
“意識する”練習をするのです。
今の感情をキャッチする事が
出来るようになれば、
徐々に昔の感情も受けとれるようになります。

でも、これ、そう簡単には、出てきませんよ。
自分が傷つかないように、
わざわざ凍らせた感情ですから。

まずは、思い出しても大丈夫なものから、
つまり、潜在意識の中でも、“浅いところ”にある
感情から出てき始めます。

そうして、浅いところにある感情を
意識に上げて消化していけば、
その下の“深いところ”にある感情が
上がってきます。

そうやって、少しづつ思い出して下さい。

その際、勘違いしてはいけないのは、
“出来事”や“考えたこと”を
思い出すのが目的ではなく、
『その時、どう感じたか』が重要だということ。


この作業は、1週間やそこらで
終わるものではありません。
もちろん状況によりますが、
少なくとも1カ月以上は続けて下さい。

“そんな事、簡単に出来るだろう。。。”
と思われるお客様も多いようですが、
何十年も凍らせてきたものが、
そう簡単に融けるわけないんです。


以前来られたお客様で、鑑定後2日たって
「宿題ができました」というタイトルのメールを
下さった方がおられます。
内容は、「2日間よく考えましたが、
何も出てきませんでした。」
というものでした。

ア~・ホ~・か~


と私は心の中で叫びました(―_―)!!
私がお願したのは、「考える」ことではありません。
「感じる」ことです。

この方の場合、「感じる」というのがどういう事か
全く分からないところまで
センサーが鈍ってしまっているようでした。
こうした方は、ご自身の感情を感じるようになるまで、
かなり長い時間がかかります。
1年以上かかる方も、たくさんいらっしゃいます。

私は、その方に
「まだ終わってませんよ」と返信しました。


それから1年半後、その方は、
ようやく本当の思い出し作業を始められました。
何度も鑑定を重ねていくうちに、やっと
自分の本心や感情が出始めたのです。

今では、ビックリするような過去の体験や
感情の数々を、ブログに綴っておられます。
非常に面白いブログなので、
ご本人の許可が下りれば、
いつかご紹介したいと思います。

私は、それを読んで物凄く驚くと共に、
“これだけ辛い想いをしてきて、よく耐えられたなぁ。”
と感心しました。

そして、以前、
“こんなに傷ついているのに、
「何も出てきませんでした」と、よう言えたもんだ
“と
一人で突っ込んでいます


最終回へつづく。


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