こんばんは、タロット占い師・守田のり子です。

昨日の続きです↓
《タロット占い・結果実例集21-4》


では、実際Yさんが引かれたのは
どんなカードだったのでしょうか?
OSHO禅タロットの4枚引きでみました。

①Yさんがお母さんをどう思っているか?→「反逆者」

OSHO禅タロット・反逆者



誰の言う事も聞かず、周りを気にすることなく、
何の縛りもなく暴れまわる反逆者。
とても力強くて扱いにくい人、というイメージです。



②お母さんがYさんをどう思っているか?→「ケチ」

OSHO禅タロット・ケチ



宝物をたくさん持っているのに、
自分には見せてもくれないYさんを、
ケチだと思っているお母さん。
その宝物が欲しくてたまらないようです。



③ では、このお母さんにどう接していくか?
→「シェアリング」

OSHO禅タロット・シェアリング



自分の持っている宝物を、
お母さんに分け与えなさい、というアドバイスです。



④ ③のアドバイスを実行した結果、どうなるか?
→「可能性」

OSHO禅タロット・可能性



地上で生きている私たち。
その視点でものごとを見ていると、
見える範囲は限られます。

しかし、大空を飛ぶ鳥の視点で地上を眺めれば、
もっと広い視野で色々なものが見えてきます。

お母さんに自分の宝物をシェアすれば、
視点が変わり、もっと広い視野で、
自分自身やものごとを、
客観的に見られるようになりそうです。
そうなる事で、自分の可能性も広がるのです。



では、
お母さんが欲しがっている『宝物』、
Yさんの持っている『宝物』とは、
一体何なのでしょうか?

それは、Yさんのプロのカウンセラーとしての技術、
つまり『傾聴力』と『相手を受容する力』です。
それを、お母さんに差し出しなさいと言われています。


私がこう説明した時、
Yさんは「え
」と言って、固まってしまいました。

Yさん:
「それって、もしかして、
母をカウンセリングする、という事ですか?」

私:
「はい、そうですね。」

Yさん:。。。。。

しばらく無言のままだったYさんが、
ポツリとつぶやきました。

Yさん:
「嫌です。」

私:
「そうですよね。」

Yさん:。。。。。

無言で苦笑いをするYさんに対して、
私は続けました。

「お母さんは、今までに誰からも
“認められた” “受容れられた”という感覚を
持っていません。

本来は、お母さんの『親』が
与えてくれないといけなかった感覚です。
でもお母さんは、
そのままの自分を受容れてもらえなかった。

親が無理なら、次に、
パートナーであるYさんのお父さんが
認めてくれないといけなかった。
でも、それも出来なかった。

仕方なく、お母さんは自分の娘に
認めてもらおう、受け容れてもらおうとして、
Yさんにコンセントを繋ぎ、そのままにしています。

このままでは、Yさんはお母さんに
支配され続けるでしょう。
せっかく実家を出て自立したのに、
これでは物理的に距離を取っただけで、
精神的には繋がったままです。

つまり、コンセントがささったままで、
お母さんにエネルギーを
吸い取られ続ける状態なのです。
だから、Yさんは、結婚や仕事に対して、
本来持っているエネルギーを使えずにいるのです。

お母さんの支配から解放されるためには、
お母さんから逃げても無理なのです。
お母さんの立場を理解し、今までとは違う視点で
お母さんを見られる様になる事が必要なんです。

そのために、まずはお母さんの話を聴いてあげて下さい。
100%の受容です。
『娘』としては無理でも、『カウンセラー』としてなら、
可能なはずです。」



Yさんが、現在、思うように集客出来ていないのは、
カウンセラーとしての実力がない訳でも、
宣伝の仕方が悪いからでもありませんでした。

結婚についてもそうです。
Yさんの容姿や性格が問題で、
結婚できないのでもありません。

幼少期に受けたお母さんからの影響で、
本来の実力に見合った集客、
そして結婚ができていないだけなのです。


カウンセラーとしての勉強をしていく中で、
Yさんは随分自己肯定力をあげてきています。

でももし、お母さんのカウンセリングが出来れば、
カウンセラーとしての実力は格段にアップし、
自信もつきます。
そうやって、これから更に
自己肯定感を上げていける可能性がありそうです。

このお母さんは、非常に手強い相手ですから。




それでも、Yさんは納得いかない様子でした。
「う~ん。。。」
とか
「えぇぇぇ。。。」
と、繰り返しておられたのです。


私:
「すごく嫌なのは、よく分かります。
でも、試してみてはくれませんか?」


Yさんが最初に引かれた、このカードのライオンは、
Yさんのお母さんだったようです↓

マルセイユタロット・力



このカードが出るという事は、今、
嫌でも向き合わないといけない所まで
来てしまっているという事です。
だとしたら、たとえ負けると分かっていても、
逃げられない相手です。


当然のことながら、Yさんはかなりの抵抗を
感じておられるようでした。
だって、Yさんにとって、お母さんは、
出来ればもう、関わりあいたくない相手のはずですから。

つづく。


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