こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。

昨日の続きです↓
《タロット占い・結果実例集21-3》


Yさんが、カウンセラーとして集客できていない理由は、
お母さんから植え付けられた『お金の制限』。
そして、結婚出来ていないのは、お母さんから
容姿や女性性を否定され続けたことによって
『自己肯定感が育めなかった事』が原因のようです。


そこで、お母さんとどう向き合うかについて、
OSHO禅タロットで見ました。


Yさんを鑑定して驚いたのは、
同じような境遇で育った人に
必ずと言って良い程出るカードが、全く出なかった事です。

そのカードとは、この3枚です。
(1)「過去への執着」

OSHO禅タロット・過去への執着



これは、過去に感じた親へのマイナス感情を、
今現在も頭の中に持ち続け、
その感情に囚われて、今、目の前にあるものが
見えなくなっている人です。

後ろには大きな愛情(カップ)があるのに、
“自分は誰からも愛されていない”と
思い込んでおられます。



(2)「孤立」

OSHO禅タロット・孤立



感情を凍らせてしまい、
自分が本当は何を感じているのか、
分からなくなってしまった人です。

潜在意識の下には、親に対する悲しみや怒り、
失望など、“感じたくないもの”が、
たくさん眠っています。

泣けばこの氷を融かす事は出来ますが、
このカードが出る人は、
なかなか涙を流す事が出来ません。
自分の感情と向合う事が怖いからです。



(3)「戦い」

OSHO禅タロット・戦い



分厚い鎧を着て、拳を握りしめ、
ファイティングポーズで身構えている人です。

後ろにぼんやり見えているのは、
この人の頭の中の光景です。
「人と向き合う事」=「いがみ合い争う事」
というイメージが出来上がっています。

こういう人は、他人からは、とても『恐い人』に見えます。
でも本当は『恐い人』ではなく、
傷つき易くて繊細な人なのです。

その優しさゆえ、過去にひどく傷つけられてしまった。
でも、もうそんな痛い思いはしたくないから、
必死で自分を守るために、鎧を着ているだけなのです。



もちろんカードが出る状況によって
読み方は違ってきますが、
親から、精神的・肉低的・性的虐待や
否定・育児放棄を受けてきた人は、
ほとんど全員が、これらのカードのどれか、
もしくはすべてを引かれます。

自分が壊れてしまわないように、
“自分の感情を鈍らせる事”で、
子供時代を生き抜いてきたためです。

そして、たいてい、“感情を凍らせたまま”
もしくは、“感情を外に出せないまま”
大人になります。


でも、驚いたことに、Yさんには
一切こういったカードは出ませんでした。


また、こういう親に育てられた子供は、
大人になってからも『親の支配』から
逃れられずにいる事が多いのです。

自立するだけの収入を得る事が出来ずに、
または親の借金や介護など、何らかの事情で、
嫌々ながら実家暮らしを続けている方が多い。
でもYさんはすでに実家を出て、
現在一人暮らしをされています。

これは、Yさんが心理学を勉強し、
自らカウンセリングを受けてきた事で、
自分の感情の吐き出しや浄化を
済ませておられるからなのでしょう。

そして自己の振り返りを行い、
子供の頃に育ててもらえなかった『自己肯定感』を
自ら高めるようにも努力されてきたようです。


だからこそ、過去の「塔」↓を

モダンメディバルタロット・塔



現在の「皇帝」↓に

モダンメディバル・タロット・皇帝


変える事が出来たのですね。

これは凄いなと思いました。


似たような環境で育ったお客様には、大抵、
まずは『自分の感情をキャッチする練習』から
始めて頂くのですが、
Yさんは、そういった段階は、
とっくに済ませておられるのが分かりました。

つづく。


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