こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


遅くなりましたが、先日の続きです↓
「当たり前?④」


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寺田のり子先生は、私の作ったカラーセラピー盤を見て、
「おもしろい色を使われるのね」
とおっしゃった瞬間、
物凄い勢いで咳込み始められました。

私はびっくりして言いました。
「先生、大丈夫ですか

どうぞ、お水を飲んで下さい



先生は、手で私を制止したまま、
しばらく咳込んでおられました。
そして、咳が収まってから、こうおっしゃったのです。

「これだけ咳が出るのはね。。。
とても言いにくい事があるけど、
それを伝えなくちゃいけない、ということなの。
だから、言うわね。」


私:
緊張しながら 「は、はい。。。」



寺田先生:
「いや、とっても不思議なんだけど、ここに
“家庭から逃げ出したい”って出てるのよ。。。」


私:
ひょえぇええ~

バレてる

「あははは
  
なんで、分かるんですか?」
人は、図星をつかれると、笑ってしまうようです。


寺田先生:
「六芒星の左下の角に、グレーの板を置いたでしょ?
そこが『家庭』を示す場所なの。
他は綺麗な色を選んで置かれているのに、
そこだけグレーを置くから、ビックリしたわ。
グレーは、“向き合いたくない” “逃げ出したい”
という気持ちを表す色なのよ。」


私:
「なんと、そうなんですね

そこには、どうしても綺麗な色を置きたくなくって、
無彩色のグレーを選んでしまったのです。

実は、昨日ダーリンとケンカして、
それから殆ど口をきいていません。

ダーリンの事は、今でも大好きです。
でも、私と一緒に居ない方が、
彼は心穏やかに暮らせて、
幸せになれるんじゃないかと思い、
離婚も考えています。
今も、そのモヤモヤした状態が続いているんです。」


寺田先生:
「そうだったの。
でもおかしいわね、ケンカしたってどういう事?」


寺田先生は、私たち夫婦が一緒に先生の個展に
伺った際、とても仲が良いのを見ておられました。
先生は、私たち二人を見て、しきりに
二人はよく似てる~」とおっしゃっていました。

なので、ダーリンとケンカしたのが、
とても信じられないと言われたです。


私は、昨日の出来事をお話しし、
そのことについてご相談したいのだと
お伝えしました。

寺田先生はおっしゃいました。

「あなたが昨日、夢で見た『怖い』という感覚、
ご主人も同じものを持っているのよ。
だから、そこを刺激してしまうと、
彼自身の心が落ち着かなくなるの。
だから彼は怒りだした。
そこは、刺激してはいけないところよ。」


私:
「え
そうなんですか。
そうなんだ。。。
分かりました。
これから、この話は私の中に納めます。」

それから、先生は、ご主人である
天使河原紫翠
(てしがわらしすい)先生の
話をして下さいました。

「紫翠先生もね~、物凄く怒りを爆発させる時が
たま~にあるのよ。」

私は驚きました。
紫翠先生は、とても物静かで、
穏やかなジェントルマンです。

こんな優しいヒーリングアートを描く方です↓

(天使河原紫翠先生のHPより転載)





実はその日、私の前のお客様の鑑定が長引き、
私は、リビングでしばらく待たねばなりませんでした。
その間、私が退屈してはいけないとう気遣いから、
紫翠先生は、奥のアトリエから、
ご自分の制作中の作品を持ってきて、見せて下さいました。

そして、
「今日はお客様に会う予定が無かったので、
ヒゲも剃ってないし、こんな普段着ですみませんね。」
と言い、照れ笑いをしながら、
私の鑑定が始まるまで、
話し相手になって下さったのです。

とても優しく気遣いのある方。
そんな方でも、抑えられないほど怒る時があるんだ。
なんだか信じられない感じ。


私:
「そんな時、寺田先生はどうされるんですか?」
私は、興味津々で尋ねました。


寺田先生:
「『じゃあ、離婚しようっか~。』
って
言うのよ」
といって、コロコロと笑われました。


私:
「え

こんなに仲の良いソウルメイトであるお二人でも
離婚を考えたりするんですか



寺田先生:
「実際、離婚しようとは考えないけれどね。
でも、こう言うと、紫翠先生も冷静になって、
怒りがスッと収まるのよ。」

なるほどね~



こんな風に、話は続いていきました。

寺田先生の心理カウンセリングは、
いわゆる『王道のカウンセリング』とは
違いました。

カウンセリングの基本は、『傾聴』。
クライアントさんの話を
ひたすら否定せずに聞いて、
カウンセラーの主観による意見やアドバイスは
差し挟んではいけません。

でも、寺田先生は、自分の体験談や
自分の考えをどんどん話して下さいました。
それがとても興味深く面白かった。

私は、自分の話を聞いて欲しくて、
寺田先生に会いにいった訳ではありません。
ですので、先生自身のお話を
聞かせて頂くのが、とても楽しかったし、
ためになりました。

父に対する感情や思い出も、
無理に今思い出そうとしなくても、
必要な時が来れば、必ず思い出す。
それらは決して、快いものではないので、
準備が出来るまでは思い出せないのだろう。
だから、その時を待つように、と言われました。

そこで、すごく納得しました。
必要なときに思い出すのであれば、
今、焦る事はない。
この件で、ダーリンを煩わせる必要もない訳です。



私が言うのはおこがましいのですが、
「寺田のり子」と「守田のり子」という
1字違いの名前だけでなく、先生とは、
たくさん共通した体験や思想がある事を知り、
とても心強く感じました。


鑑定を終えた帰り道、
私は、この体験をダーリンと共有したいと
考えていました。


つづく。


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