こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。

昨日の続きです↓
《タロット占い・結果実例集⑲-9》


今までのZさんは、無意識に
『自分は被害者、ご主人は加害者』
だと思って来られました。

確かに、女性問題や借金を繰り返し、
キレて奥さんを罵倒したり、
暴力を振るうようなご主人は、『悪者』でしょう。

Zさんの立場からすれば、
“自分はちゃんと努力や我慢をしているのに、
それでも結婚生活がうまくいかないのは、
主人が悪いからだ”と感じておられたことでしょう。


しかしZさんは、ブログを書き、
過去を振り返る事で、自分のしてきたことを、
多少なりとも客観的に見始めました。

そもそも、世の中で起こる出来事“そのもの”には
「良い」も「悪い」もありません。
「良い」「悪い」と、判断しているのは
その人の主観です。

つまり、同じ出来事を体験しても、
「良い」と感じるか、「悪い」と感じるかは、
その人次第だということ。

ですので、私のタロット勉強会では、
「良い」「悪い」「正しい」「間違っている」
という4つの言葉を使わないよう、練習しています。
それは、自分の主観や思考で
リーディングをしないためです。

いくら禁止しても、すぐに
「良い結果」、「悪いカード」とか言ってしまう生徒さんも
いらしゃいますが。。。



例えば、昨日の記事に書いた、ご主人の発言。
「お前らばっかり贅沢して、俺だけ損してるやんけ!
だいたいこの家は、俺がローン払ってて
お前ら住まわせたってんねん!
車のローンも俺が払ってるんじゃ。
早く出ていけよ!!
だいたいお前らの生活費、何で出さなあかんねん!
いつ出て行くんじゃ!
さっさと出て行かんかい!」


この発言だけをみると、このご主人は、
酷い暴言を吐く、とんでもない男です。

しかし、ご主人が本当に伝えたかった事は
何だったのでしょう?


Zさんと結婚する前、ご主人には
結婚を約束した彼女が居ました。
しかし、ご主人は、その彼女と別れて
Zさんと結婚しました。

きっと、Zさんと一緒になった方が幸せになれると
思っての決断だったのでしょう。
そして、Zさんの2人の連れ子を養子縁組し、
我が子として、生活の面倒を見て来られました。

経済的に苦しかったこともあり、
ご主人は好きな趣味を我慢して、
子供の塾代などを捻出していたそうです。

また、Zさんはバツイチですが、ご主人は初婚です。
そして、Zさんの子供たちが不安にならないように、
結婚する際、2人の間には子供を作らない事を
決めたそうです。

その際、ご主人が自分の子供を欲しいかどうかは、
聞かなかったのだとか。
つまり、Zさんの意向を、そのまま受け容れて
もらったのです。

結婚して8年。
もしかしたら、ご主人は、
Zさんとの生活を維持するため、
ご自分の希望や望みは
一切封印してこられたのかもしれません。

ご主人は家族と話をしないという事でしたが、
4人家族の中で、自分だけが仲間外れのような
孤独を感じていたのかもしれません。



過去の振り返りブログを書く中で、
Zさんは、自分がご主人にしてきたことを
たくさん思い出されました。

以前は、お味噌汁の入った鍋を
ご主人に投げつけたり、
ご主人の大切にしていた釣竿を、
1本残らずバキバキに折った事もあったそうです。

それでも、当時のご主人は怒らなかった。
怒らないご主人に、Zさんは更に腹を立てていたそうです。

つまり、ご主人が怒る事を望んでいたZさん。
のちに、ご主人が暴言や暴力で
怒りをぶつけるようになったのは、
Zさんの望みどおりだという事になります。

ご主人の側から見れば、
我慢しているのは自分の方であり、
我慢させているのはZさん。
つまり、『自分が被害者、Zさんが加害者』
だったのかもしれませんね。


Zさんは、これまでのご主人と自分との関係が、
自分の主観による偏った見方の産物だという事に
気付き始めました。

すると、ご主人に対する見方も、だんだんと
変わってきたのです。

つづく。


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