こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


昨日の続きです↓
「『不在』がもたらしたもの(4)」


“父が居ない”という、
自分ではどうしよもない状況のせいで、
恥すかしい思いをしたり、惨めな気持ちを
味わったりする。

そのことの不条理さに、子供時代の私は、
怒りを感じていました。


でも、現在は、『幼少期の怒りの感情』を、
日常生活で、実感する事はありません。
普段、この感情は、潜在意識の中に
沈んでしまっているので、意識は出来ないのです。


しかし、自分の身に、『不条理な状況』が
降りかかった時、この怒りの感情は、
一気に、意識に上がってきます。


でも、私自身は気がついていないのですね。

不条理な状況をもたらした相手に、
怒っているはずが、
それは、幼少期に感じた『不条理さによる怒り』を、
相手に重ね合わせて
一緒くたにして怒っている、ということに。



潜在意識の中に沈んだ怒りは、
チャンスがあれば、ここぞとばかりに、
顔をのぞかせます。


その事に気づいたのは、最近です。
私と同じような境遇にあるお客様を
何人も鑑定しているうちに、分かってきました。

そういうお客様は、
いつも、何かに苛立っているように見えます。
たいていは、職場の嫌な上司か同僚。
または、身近な家族や友人、恋人に対して。


ご相談内容を聞くと、
そんなに激しく怒る程の状況でもないのに、
相手に対して、強い怒りを感じておられる。

で、その原因を、タロットで探ってみると、
『幼少期の怒り』が、出てくるのです。


子供の頃に怒りを感じた状況と
同じような状態になったとき、
潜在意識の底で眠らせていたはずの怒りが、
瞬時に意識に上がってくるようです。

そうなると、怒りの感情を、
うまくコントロールする事など出来ません。
逆に、“怒りに自分がコントロールされる”
という結果になるのです。


私の場合は、
自分が『不条理だと感じる状況』に置かれた時に、
そうなるようです。

そんな時は、自分を不条理な目に合わせた相手に
腹が立っているだけのはずなのに、その怒りに、
『幼少期の不条理さに対する怒り』が重なり、
必要以上の怒りが、私の中で沸き上がります。


その怒りの激しさが、私自身を苦しめます。

この怒りとうまく付き合うためには、
自分が本当は何に対して苛立っているのか、
気がつかないといけないのだと、
鑑定を通して学びました。



「『不在』がもたらしたもの(6)」へ、続く。


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