こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。
昨日の続きです↓
「乳がん手術体験記(5)」
手術室に向かいながら、
私は、事前に受けた手術についての説明を
思い出していました。
その間、冷静を装っていましたが、
私には、一番大きな不安がまだ残っていたのです。
それは、『全身麻酔』。
私にとって、何が恐いって、
“胸を切ること”よりも、
“意識がないところで、体にメスを入れられる事”の方が、
恐怖だったのです。
全身麻酔について、自分で色々調べるにつれ、
恐さが増していました。
・意識がないって、どんな状況なんやろ?
・もし、そのまま目が醒めなかったら?
・私には麻酔が効かなくて、痛みがあるままだったら?
など、恐怖で妄想が膨らみました。
う~ん、恐い!
できれば、意識のある状況下で、
切って欲しい!
そう思った私は、入院する前の診察時に、
主治医に尋ねてみました。
「切るのは、胸だけですよね?
だったら、全身麻酔ではなく、
部分麻酔か半身麻酔でも
大丈夫なんじゃないですか?」
主治医 :
「それは。。。
無理ではないけど、なんで?」
私:
「自分の意識がない所で、切られるのが、
恐いんです。」
主治医 :
「う~ん。。。どうしてもって言うなら、
半身麻酔で手術するけれど。
でも。。。」
私:
「でも?」
主治医:
「拷問になるよ。」
私 :
「えええ?拷問??
なんでですか!!!」
主治医 :
「腫瘍を切り取るのは、
そんなに大変な事ではないんです。
でも、組織を取り除いた後、
出来るだけ胸の形が変わらないよう、
周りの脂肪を寄せてきて、胸に入れて
縫合するんです。
かなり色んなとこから、お肉を寄せてくるから、
意識のある半身麻酔だと、それが、、、
かなりキツイと思う。」
私 :
ご、拷問。。。
無理やわ。。。。
「先生、全身麻酔で、お願いします!」
さて。。。
そんな事を色々思い出しているうちに、
オペ室に着いてしまいました。
中はまぶしくて、真っ白の世界に見えました。
主治医や看護師さんたちは、
やさしく声をかけてくれましたが、
恐いものは恐い。
手術台に寝かされ、看護師さんが
全身麻酔用の酸素マスクを、
私の顔に被せ、話しかけます。
「はい、深く息を吸い込んで下さ~い。
2~3回呼吸をすると、麻酔が効いて、
すぐに意識がなくなりますよ。
次に気がついた時は、
もうすべて終わってますからね~。」
でも、その時、極度に緊張した私は、
反射的に、息を止めてしまったのです。
当然、麻酔が身体に入ってこない。
でも、その時の私は、そんなことにも
気がつかない程、動揺していました。
あれ?意識がなくならない!
わぁあああ!!
先生~!私、麻酔が効いてません!!
まだ切らないで~\(◎o◎)/
「乳がん手術体験記(7)」へ続く。