こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


今日から、自戒を込めて、
新しいシリーズを書きたいと思います。


先週、私は、占い師として
してはならない事を、してしまいました。

それは、お客様に対する『批判』と『否定』と、
タロットからのアドバイスではない、
私の『主観の押し付け』です。

そのような事を二度としないために、
とても恥ずかしいのですが、
その日の出来事を、書きたいと思います。


その日、些細な事なのですが、
私にとって精神的に動揺する出来事があり、
私の状態は、あまりよろしくありませんでした


個人的な精神状態で、
鑑定のクオリティーが左右されるなど、
あってはならない事なのですが、
それが影響してしまうのだと、
痛感させられる出来事でした。



ご本人の許可を得て、書かせて頂きます。

お客様は、34歳独身女性のMさん。
彼氏は居るけど、
どうもしっくりいってない感じ。
せっかく二人で居る時も、
彼はゲームに夢中で、あまり、かまってくれないとか、
結婚の話もなかなか出てこないそうです。

仕事についても、
派遣の仕事が6月で終了することになり、
バイト先も、店長とケンカして辞めてしまったばかり。

ふたつの仕事を一度に失う事と、
彼との関係がスムーズに進んでいない事に、
かなり焦っているご様子でした。



それは困った状態やなぁ

と感じたのですが、Mさんの現状を見ると、
「皇帝」でした↓

大阪の占い師@守田のり子のタロットで知る「禍福一如」-モダンメディバル・タロット・皇帝




“なんや、自分で好きなように、
道を切り開いて行けるやん。”
と、まずは安心した私。



そして、仕事に関するアドバイスは
「死神」

大阪の占い師@守田のり子のタロットで知る「禍福一如」-モダンメディバルタロット・死神





これは、“今までの仕事のやり方に
固執するのではなく、
新たな道を探って、仕事のパターンを
変える時が来ている”ということ。

つまり派遣ではなく、新たな働き方を
考える時期が来ているのです。


私はカードに出たその内容を、お伝えしました。

が、そのアドバイスを聞いたMさんは、
「6月で今の派遣先が終了したら、
また派遣会社に頼んで、
次の派遣先を探してもらおうと思っています。」
とおっしゃいました。




私 :
「それじゃダメって出てるから、
例えば、好きな事をやるとか、
正社員で雇ってくれる所を探すとか、
試してみたらどうですか?」


Mさん :
「正社員は無理です。
だって、もう34歳だし。」


私 :
「34歳だと、正社員になれないのですか?」


Mさん :
「はい。」


私 :
「確かめてみたんですか?
実際、仕事を探してみました?」


Mさん :
「大学を卒業した時に、就活しました。
入りたい会社の入社試験を受けましたが、落とされました。
他の会社も受けてみましたが、全部ダメでした。
22歳で正社員になれなかったのですから、
34歳では、絶対に無理です。」


私 :
「そうだったんですね。
当時は、就職氷河期で大変だったんですよね。
でも、今は状況は変わっていますよ。
団塊の世代の大量定年退職で、
人が足りずに、困っている会社もたくさんありますから。」


Mさん :
「好きな仕事、やりたい仕事が見つかったら、
正社員になるつもりです。
でも、今はまだそれが見つかっていないから、
派遣でいいんです。」





私 :
「正社員になるのは、好きな仕事じゃないとダメで、
派遣は好きな仕事でなくてもいいと?」


Mさん :
「はい、そうです。」


私 :
「じゃあ、出来るかどうかは別にして、
好きな仕事、本当にやりたかった仕事は
何ですか?」


Mさん :
「デザインの仕事に興味があります。」


私 :
「じゃあ、デザイン関係の会社を探してみたら?」


Mさん :
「デザインの仕事は、専門の勉強をしないと
入れません。」


私 :
「そうなんですか?
実際、探してみたのですか?」


Mさん:
「いいえ。」


私 :
「じゃあ、ダメ元で、1000社でも、2000社でも
履歴書を送るなり、なにかアクションを起こしてみたら?」


Mさん:
「どうせ落とされるし、
就活の時に嫌な思いをしているから、
同じ思いをしたくないんです。」


私 :
「じゃあ、先にデザインの勉強を始めてみるとか。」


Mさん:
「お金も時間の余裕もないから無理です。」




さて、この時点で、すでに
堂々巡りの会話が始まっています。

派遣の仕事にこだわるMさんと、
なんとか、“死神”のアドバイスを
聞き入れて欲しいと思う私。
平行線の会話に、私も焦り始めていました。

というのも。。。
独身女性で50歳を過ぎてから派遣を切られ、
次の派遣先も、就職先も見つからず
困っているお客様を、たくさん見ていたからです。


『34歳なら、まだまだいけるやん

という私の主観と
『このままやったら、Mさんがヤバイ
』という焦りが、
私にはありました。


そして、Mさんの辛い心情を受け止めるのが、
本来すべき事なのに、
その日の私は、
アドバイスを全く聞き入れようとしないMさんに、
イライラし始めていました。


こうなると、お客様と占い師の
信頼関係は、成り立ちません。


続く。


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